ネアンデルタール人は“共食い”して絶滅していた可能性!
ネアンデルタール人は“共食い”して絶滅していた可能性が浮上! 温暖化カニバリズムか… ネアンデルタール人のイメージが急低下!
我々人類がコミュニティを維持する上で絶対に犯してはならない三大タブーが、殺人、近親相姦、そして食人である。歴史上から忽然と姿を消したネアンデルタール人が絶滅したのは、ひょっとすると共食いの誘惑に勝てなかったからなのかもしれない――。
■ネアンデルタール人が“共食い”をしていた
一説によると、12万~13万年前の地球で大きな気候変動が起こっていたという。それまでの全てが、凍てつく氷河期から短期間で急激に気温が上昇したのである。なんと現在の地球の平均気温よりも若干高く、海水面も数メートル高くなっていたというから驚きだ。
「氷河期から最後の間氷期までの気候の変化は非常に急激でした。地質学的規模ではなく、もっと人間的なスパンで話せば、数世代の間で地球の景色は完全に変わったのです」と語るのはフランス国立科学研究センター(CNRS)の古生物学者であるエマニュエル・デクロ氏だ。

温かくなるにつれて沿岸は海に沈み、草木と動物の種目が変わると、氷河期に適応していたネアンデルタール人の狩猟採集コミュニティにとっては未知の時代を迎えることになった。
ヨーロッパには約220ものネアンデルタール人の遺跡があるが、その中でもフランス南東部のネアンデルタール人洞窟「Baume Moula-Guercy(BMG)」は興味深い痕跡を色濃く残しているという。
この場所は比類のないレベルの骨と木炭を保存しており、考古学者からは、エミアン紀末期にネアンデルタール人が経験した自然環境と景観を再現することが可能な条件下であったことが指摘されている。
しかし、環境と景観に加えて、別の不気味な痕跡も残されているという。それはネアンデルタール人が“共食い”をしていた証拠の数々である。デクロ氏らの研究チームは彼らの共食いは気候の大変動によって引き起こされたのではないかと考えている。

このBMG洞窟で、動物の骨と混ざってネアンデルタール人6体(成人2体、若年2体、幼児2体)の遺骨が120個に分断された状態で発見されている。そしてこの骨の50%以上に切り傷が見つかっており、それは頭蓋骨から下アゴ、手足、指と身体全体に及んでいるという。
骨に残されたこれらの傷は、人為的に砕いたり噛んだりした可能性があることから、研究チームは“共食い”が行われていた可能性を濃厚に示すものとしているのだ。そして、これはおそらく急激な気候変動による食糧事情の悪化がもたらしたのではないかと考えられるという。
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