ネアンデルタール人とデニソワ人の“ハイブリッド少女”の骨を発見! 遺伝学的に乖離があるのになぜ… 太古のミステリー!

 我々現生人類であるホモ・サピエンスに最も近い化石人類であるネアンデルタール人(約40万年前~2万数千年前)とデニソワ人(約4万1千年前)。彼らが数万年間にわたってこの地球上で共存していたことは判明済みだが、最近になりネアンデルタール人とデニソワ人の間に生まれた子どもの存在が初めて確認され、これにより両者が遭遇し、交配していたことが明らかになった。


■ネアンデルタール人とデニソワ人の両親を持つ少女の歯と骨

 2008年にシベリアのアルタイ山脈にあるデニソワ洞窟で2、3個の歯と骨が発見されたデニソワ人については、その存在を示す骨が少ししか見つかっておらず、まだ解明されていない部分が多い。

ネアンデルタール人とデニソワ人のハイブリッド少女の骨を発見! 遺伝学的に乖離があるのになぜ… 太古のミステリー!の画像1Live Science」の記事より

 これまでの研究では、デニソワ洞窟で発見されたわずか6人のゲノム解析を行うところまでが終了している。

 今回研究対象となったのは、2012年に同洞窟で発見されたわずか2.5センチほどの骨の断片で、ドイツのマックス・プランク進化人類学研究所率いるチームが調査したものだ。

「デニソワ11」と呼ばれるその骨と、周辺に2千以上もあった骨片や粉から抽出されたタンパク質を分析して、まずこれが動物ではなく人間のものであることを確認。

 さらに放射性炭素年代測定法の結果から、この骨が脛骨もしくは大腿骨でおよそ5万年前のものであること、そしてゲノム解析を施してネアンデルタール人(母)とデニソワ人(父)の両親を持つ、13歳前後の少女のものであったことが判明したのである。

ネアンデルタール人とデニソワ人のハイブリッド少女の骨を発見! 遺伝学的に乖離があるのになぜ… 太古のミステリー!の画像2ネアンデルタール人 画像は「Wikipedia」の記事より

 チームのひとりで古代遺伝学者であるビビアン・スロン博士によれば、ネアンデルタール人とデニソワ人は39万年ほど前に種の系統が分かれたという。遺伝学的にかなり乖離があるため、両者の遭遇はそう頻繁なものではなかったと推測されているが、実際にどのくらいの頻度で交配が行われていたかについての詳細はまだ不明のようだ。

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