「反日」なんて言ってられない韓国の若者の悲惨な現状!『韓国の若者』著者・安宿緑が語るヘル朝鮮の現実

『韓国の若者 なぜ彼らは就職・結婚・出産を諦めるのか』(中央新書ラクレ)の著者、安宿緑さんが語る、韓国社会の実像。中編では、韓国の女性差別やLBGT差別の実態、徴兵制の弊害や、新興宗教にハマる若者達の抱える闇について伺った

 編では、起業や日本への就職に活路を求める韓国の若者達の実情や、安宿緑さんが注目する次なる韓国のトピックについて語ってもらった。

画像は「Amazon」より引用

■反日どころじゃない、海外へ脱出する韓国の若者

ーー韓国国内で就職先のない若者達の多くが、日本での就職を目指していると本書にありました。

安宿緑 彼らは韓国に帰っても良い就職先を得られないので、外国で頑張るしかないんです。後がないという意味では、日本人の若者とは気合いが違うかもしれないですね。

ーー日本企業に就職できたとしても、環境に馴染めなかったり、周囲から嫌がらせを受けたりすることはないのでしょうか?

安宿緑 日本の企業に就職したのに、数年で国に帰ってしまう子は結構多いです。何かトラブルがあったのかと就職先の企業の人に聞いたところ「とくにイジメなどのトラブルはなく、本人が『嫌になったから』と言って辞めた」という話でした。おそらく、日本の商習慣、マニュアルに厳しい部分が合わないのではないかと思います。

ーー韓国企業と日本企業では商習慣が大きく異なるのでしょうか?

安宿緑 謙譲語、尊敬語や、目上の人は上座、などのビジネスマナーは日本と同じです。ただ韓国企業はマニュアルがないので、良くいえば融通が効くし、悪くいえば適当なところがあります。日本企業で働いていた韓国人は「会社としての指示と先輩の指示が一元化されていないので、そこで面倒が起こりやすい」と言っていました。

 ただ、韓国政府は海外就業を支援していますし、日本政府も特定分野の就労ビザを出しやすくして、外国人の採用を奨励しています。これから就職のチャンスを求めて日本を目指す若者は多くなるでしょう。

ーー「反日なんて言っていられない」と本書にありましたね。

安宿緑 私が取材した限りでは、若者は「反日感情」と呼べるような強い情動を持つほど、歴史的な部分に対して情報や関心がないのではないかと思います。それよりも日本文化への興味の方が強いし、就職のチャンスを選り好みするような余裕はないのだと思います。

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