コロナ食堂、コロナビール…世界中から918種の「コロナ」を集めた『コロナマニア』が熱い!
コロナ食堂、コロナビール…世界中から918種の「コロナ」を集めた『コロナマニア』が熱い! 著者インタビュー
新型コロナウイルスの感染拡大は、止まるところを知らない。12月12日には、東京都で621人が感染。重症者数は、68人だった。政府は、11月24日から札幌市と大阪市をGotoトラベルの適用除外としている。
そんな中、感染拡大の影響を追い風にして、販売を拡大している書籍がある。愛知県在住の岩田宇伯さん(57)が先月出版した『コロナマニア 「ウイルス以外のコロナ」』(パブリブ)がそれだ。サブタイトルに「ウイルス以外のコロナ」と題されているように、「あっ! どこかで見たことのある」ようなネタが満載である。
同書で紹介されているのは、「コロナ」という名を冠した国内外の店舗、企業、ブランド、歌手、バンド、アルバム、曲などさまざまだ。総数なんと918、「これでもか!」というくらい「コロナのオンパレード」である。
今回、岩田さんは、ネタを集めるためにネット上のデータベースサイトを中心に漁った。国内はタウンページや商標DB、海外は旅行ポータルなどがその対象だ。海外に関しては、国をまたいで検索できる旅行系のものが対象になっている。音楽関係などはSpotifyといったストリーミングサイト、Beatportといったジャンルに強いデータベースがネタ元だ。
「スタートは興味本位でしたが、やっているうちに本気になってきました。でも、それほど意識が高いわけではありません。わりと冷めています。インタビューは、主に電話でやりました。大手企業などにもあたりましたが、残念ながら受けてもらえませんでした。インタビューに際し、本書の構成や意図などを説明しましたが、風評被害などにあっている方なので、怒られるかと思いながらインタビューしました。インタビューに答えていただいた方々は、いずれも現状を知らしめたいという思いが強かったように感じます。印象的なものと言えば、みなさん、歴史ある看板に自信ありといったところでしょうか。あとは、加藤スポーツさんの件ですね。実は自宅の近所で起こった事件なのです。デマの連鎖を目の当たりにしました」
愛知県瀬戸市にある加藤スポーツでは、今年4月に店主が「新型コロナウイルスで死亡した」というデマが流れ、売上げが8割も減ってしまった。「市内で年齢の近い男性が感染したという噂」も関連しているようだ。
「本書で取り扱っているコロナウイルスのゾンビ映画や謎のバンド Tシャツなどのネタは、ツイッターのTLに流れてきたものや、YouTubeの新着などからです。不謹慎だと怒る向きもあるかもしれませんが、別に私はあまり気になりません。マルチ商法や胡散臭いダイエット食品よりは健全に見えます。便乗ソングやバンドがありますがこういう音楽ビジネスは、私は割とどうでもよく思っています。中国では、コロナキャンペーンソングが出たのですが、共産中国ならではですね。北朝鮮にもありそうですが。日中戦争期からの伝統芸です。中国政府の重要政策がテーマとなります(貧困対策、国防、経済計画、社会主義核心価値観など)。コロナの後、5月から10月まで洪水に見舞われたので「抗洪」キャンペーンが展開されました。中国のキャンペーンソングはコロナ以前から追っていたので、その延長です。中央電視台の公式サイトなどで拾いました。逆にコロナで経済がシュリンクする中、いちはやくアクションしたという点では評価しています。世界のミュージシャンが啓蒙ソングやメッセージソングを早々とリリースするわりに、日本のミュージシャンの動きが鈍かったのが惜しいところです」
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2024.10.02 20:00心霊コロナ食堂、コロナビール…世界中から918種の「コロナ」を集めた『コロナマニア』が熱い! 著者インタビューのページです。新型コロナウイルス、コロナマニア、岩田宇伯などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで