【緊急警告】プーチンがダボス会合で“第三次世界大戦の勃発”を示唆!! 「文明は終焉する」もはや開戦は想定内か!?
毎年1月末、スイス・ダボスで開かれる「世界経済フォーラム」の年次総会、通称「ダボス会議」であるが、今年は新型コロナウイルスの流行を理由に5月にシンガポールで開催される予定だ。そこで、本来のダボス会議が開かれていたはずの今月25~29日、オンライン版のダボス会議「ダボス・アジェンダ」が開催され、各国の首脳や大企業の経営者らが様々なテーマについて話し合っている。
そんな中行われたロシア・プーチン大統領の演説が反響を呼んでいる。プーチン大統領は現在と1930年代の類似点を指摘し、「第三次世界大戦の予兆がある」と警告を発したのである。米「Bloomberg」(1月27日付)などが報じている。
・Putin Warns of Global Tensions Similar to 1930s in Davos Speech (Bloomberg)
27日、プーチン大統領はオンラインで演説を行った。その中で、「新型コロナウイルスのパンデミックが世界的な問題と不均衡を悪化させており、経済的不均衡の拡大によって緊張が増している」とし、その状況が1920〜30年代、国際問題の解決に失敗したために第二次世界大戦を引き起こした時代に類似していると指摘した。
「今日において、そのような世界的な激しい戦いは原則として不可能であると願っています。しかし、繰り返しますが、予測不可能かつ制御不能な状況に発展する可能性があるのです」(プーチン大統領)
さらにプーチン大統領は「世界は『万人の万人に対する(all against all)』紛争に陥るリスクがある」と、まるで第三次世界大戦を想起させるような発言もし、第二次世界大戦規模の戦争が起これば「文明は終焉する」とまで述べている。
演者が誰かということを考えれば、その内容は実に恐ろしい予言にも聞こえるが、要するにプーチン大統領が言いたいのは「他国への内政干渉が軍事的リスクを高める」ということだ。プーチン大統領は今月26日、バイデン米大統領との間に新戦略兵器削減条約(新START)を合意したばかりだが、反体制派活動家アレクセイ・ナワリヌイ氏に対する暗殺未遂、身柄拘束が国内外で大きな批判にさらされている。国内の不満や対立から目を逸らすために、他国の内政問題に首を突っ込んでくるなという欧米への牽制でもある。
実は、プーチン大統領のダボス・アジェンダ参加は事前に公開されていなかった。プーチン大統領が最後にダボス会議で演説したのは2009年のことで、このサプライズ自体が議論を呼ぶものである。この演説に先立ち、世界経済フォーラムの創設者で会長でもある経済学者クラウス・シュワブ氏は、「ロシアは長年の参加国であり、紛争と差異の時代においては建設的な対話を続けることが重要である」と述べている。
とはいえ、新型コロナウイルスのパンデミックが世界的な緊張を高めているというプーチン大統領の指摘自体は非常に真っ当なものであり、世界レベルで取り組まねばならない喫緊の課題である。もしその先に第三次世界大戦が待っているとすれば、きっとそれは「文明の終焉」であるに違いない。
参考:「Bloomberg」、「CNBC」、「産経新聞」、ほか
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