【悲報】花粉・アレルギーの季節が長くなっていると判明! 20日早く始まり10日遅く終わり、飛散量も急増
今月8日、東京都は都内でスギ花粉の飛散開始を確認したと発表した。嫌な季節の始まりだとすでにうんざりしている人も多いだろうが、米国からさらに気が滅入るニュースが飛び込んできた。最近の研究によると、北アメリカ大陸では30年前に比べ、花粉が飛び始める時期は20日早くなり、飛散日数は10日伸び、その量は21%増加しているというのである……。科学ニュースサイト「Phy.org」(2月8日付)が報じた。
・Yes, allergy seasons are getting worse; blame climate change (Phy.org)
米ユタ大学生物科学部のウィリアム・アンデレッグ氏らが学術誌「PNAS」(2月16日付)に発表した論文よると、北アメリカ大陸では近年、花粉の飛散量が増加傾向にあるという。1990〜2018年までの観測結果を調べた結果、全国平均で実に21%増加しており、特に増えていたのは米テキサス州や米中西部であった。一口に花粉症といっても、日本でもおなじみのスギやヒノキといった樹木の花粉や、ブタクサ(米国人の4人に1人はブタクサの花粉にアレルギーを持っているとされる)やイネ科植物のような草本花粉に大別されるが、草本花粉に比べて樹木の花粉の方が増加していたという。
なぜ花粉の飛散量が増え、期間も長くなっているのか? アンデレッグ氏らは気候変動がその原因だと考えている。温暖化によって、植物が花粉を作り始める時期が早くなっており、1990年より20日も飛散する時期が前倒しされるようになったというのだ。
「実験室での小規模な研究の多くが、気温と花粉に強い関連があることを示しています」(アンデレッグ氏)
気候温暖化が花粉シーズンに影響を与えていることは観測データからも明らかだった。研究では約20の気候モデルと花粉の傾向について統計解析を行い、気候変動は花粉シーズン延長期間の半分と花粉量の8%増加に寄与する可能性があることを示している。また、観測データを1990〜2003年と2003〜2018年の二群に分けて解析したところ、気候変動が花粉量増加に与える影響が加速していることもわかった。
「温暖な気候と花粉シーズンの強い関連は、気候変動がすでに全米の人々の健康にどのような影響を与えているか、明確な例を提示しています」(アンデレッグ氏)
北米での研究結果が日本にどれだけ一致するかは不明なところではあるが、これから先、花粉症との戦いはますます熾烈を極めることになるということだろうか。アレルギー持ちにとっては、なんとも辛い未来予想である。
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2024.10.02 20:00心霊【悲報】花粉・アレルギーの季節が長くなっていると判明! 20日早く始まり10日遅く終わり、飛散量も急増のページです。気候変動、最新研究、花粉症、北アメリカ大陸などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで