ウズラの背骨折り・叩きつけて惨殺、極限まで産卵強要、生きたまま窒息死!! 「中韓より劣る」日本の畜産環境の実態が地獄!
■「廃ウズラ」の残虐な“処分”方法
――ウズラからしてみればまさに品種「改悪」ですね。そのような劣悪な環境で大量の卵を産まされて、病気になったり死亡するウズラもいるのでは?
岡田 産卵の時、自分の体に必要なカルシウムまで卵と一緒に大量に排出しなければならないので、 それが羽が剥げる一因かもしれませんね。
野生のウズラの寿命は5年ほどですが、畜産のウズラは卵の産率が高い生後1年程度で出荷され、屠殺されます。病気になりやすくても1年だけもてばいい、そんな考え方です。だから、病気にならないよう、ワクチンなどうたれるようです。それでも、病気になったり亡くなるウズラは多数いるでしょう。しかも、多羽数の高密度飼育に加えて体が非常に小さいため、死んでいても気が付きにくいはずです。その為、鶏のバタリーケージでも同じことが起きていますが、仲間の死体と一緒にケージの中で暮らさなければならないウズラたちも多いと思われます。これは非常にショックなことでしょう。ウズラにも個性、感情があり、気の合う仲間と行動します。これは鶏の話ですが、一番仲良くしていた親友が亡くなると、すぐ新しい仲間を見つけることはせず、亡くなった仲間を憂いて一羽で落ち込んだ行動を見せるのです。
また、劣悪な飼育環境から、雄ほどではありませんが互いをツツキ合ってしまったり、自分や仲間の羽を抜いたりしてケガをすることもあります。
そして、病気になって産率が落ちたウズラが人の手で「淘汰」されることもあります。また、生まれて1年後には、産卵率が落ちるという理由で全ウズラを「廃ウズラ」と呼んで屠殺するのです。
――「廃ウズラ」……命に対して、何とも失礼な言い方ですね。どのような方法で廃ウズラは殺されるのですか?
岡田 アニマルウエルフェアの観点から、非常に残虐な方法です。ある養鶉場(ようじゅんじょう)では、淘汰対象のうずらをケージから出して地面に投げるという方法で殺し、そのあとは堆肥に投入するそうです。
屠殺方法も非人道的です。袋に詰めて窒息・圧迫死、水に沈める、背骨を折る、ガス殺など。ガス殺はこの中ではまだマシな方ですが、ガス濃度が測れる殺処分専門の機械を使っているわけではなく、鳥インフルエンザの時の殺処分のように雑に炭酸ガス(二酸化炭素)を注入するだけで、一羽一羽の生死の確認を行うわけではないようです。そもそも、二酸化炭素だけでは安楽死とはいえません。アルゴンなどの不活化ガスを使用しなければ、非常に苦しむ可能性が高いでしょう。
――卵を産むためだけに狭小スペースで苦しみながら生かされ、いらなくなったら殺処分。悲しいですね……。ウズラの卵から孵化した雛が雄の場合、どうなるのですか?
岡田 これもアニマルウエルフェアの観点からは非常に残忍な方法で、ビニール袋に入れて窒息させるなどの方法で殺処分されます。採卵用の鶏も同様ですが。
――殺処分されたウズラの肉は食用などにはならないのですか?
岡田 肉が小さいので稀ですね。猛禽類の餌や、動物園用の餌として販売されたり、発酵処理をして堆肥にされることはあるようです。
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