ウズラの背骨折り・叩きつけて惨殺、極限まで産卵強要、生きたまま窒息死!! 「中韓より劣る」日本の畜産環境の実態が地獄!
■殺しては国費を使い、殺しては国費を使い… 負のサイクル
――日本のウズラ農家はどれくらいいるのでしょうか?
岡田 ありがたいことに、ウズラ産業の人気は年々下がってきているようです。
全国飼養羽数は1984年に約846万羽でしたが、2008年には約589万羽となり、2018年には約444万羽にまで減少しました。飼養戸数はピーク時の1974年に1,556戸あったものが、1994年は100戸程度、そして2018年には30~50戸程度にまで減少しました。
ウズラ農家で鳥インフルエンザ感染が起きる例もあるので、今回の新型コロナウイルス蔓延を機に感染症に対する意識が高まり、ウズラのためだけではなく人間のためにも、さらにウズラ農家が減ることを願います。
――現在でも定期的に鳥インフルエンザがニュースになりますが、ウズラ間でも感染することがあるのですか?
岡田 今季の鳥インフルエンザで、悲しくも900万羽ほどの鳥が殺処分されました……。(2021年2月10日時点)愛知県豊橋市では、2009年の2月末~3月上旬にかけて、7戸のウズラ農場で高病原性鳥インフルエンザ感染が確認され、約160万羽のウズラが殺処分されています。
鳥インフルエンザにかかった家禽が見つかれば、一羽一羽の検査もせず畜舎丸ごと殺処分されます。そして、その殺処分に関わる膨大な費用には国費が使われます。家畜伝染病予防法の規則では、1羽殺すごとに家禽企業に手当金が支払われ、1羽当たりの限度額は鶏の場合800円(ウズラは200円)。2020年末に千葉県いすみ市の養鶏場の鶏114万羽が殺処分されることになりましたが、この場合、限度額いっぱい支払われると9億1200万円が国費からこの養鶏企業に出ることになります。
殺しては国費を使い、殺しては国費を使い、というサイクルを十数年くり返し、命を軽んじ続ける産業は維持する価値のあるものなのでしょうか。
特にウズラの卵は、ほとんどの方々にとって必要不可欠ではない食べ物ですよね。料理に彩りを加える、という意味合いで使用されることが多いと思います。彩りの為なら代替できるものは沢山あって、これだけの命を犠牲にする必要はないのではないでしょうか。
――ありがとうございました! より多くの消費者の関心がこの問題に向けられることを願いたいですね。
国際動物保護組織である「World Animal Protection」の調査によると、(アニマルウェルフェア的な観点からの)日本における畜産動物の扱いのグレードは、タイ・インド・韓国などよりも低いという。中国政府さえ、アニマルウェルフェアの向上に向けて、英国の動物保護団体や国連との協業を始めている。古来より森羅万象を尊んできた日本。その畜産環境が、いまや中国・韓国より劣るとは恥ずべきことだが、背景には畜産後進国で畜産物を輸出してこなかったという経緯が影響しているしているほか、消費者の無知・無関心もあるだろう。
少し値段が高くなっても、恵まれた生育環境でのびのびと育まれた畜産物を選ぶ消費者が増えれば、結果的に現状を変えていく力になる。代替肉なども検討する意味はあるだろう。このコロナ禍が終息しても、密な畜産環境が続けば、そこから別の感染症が蔓延リスクは残される。今こそ、畜産環境の改善に組むべき時ではないだろうか。
参考:「アニマルライツセンター公式サイト」、ほか
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2024.10.02 20:00心霊ウズラの背骨折り・叩きつけて惨殺、極限まで産卵強要、生きたまま窒息死!! 「中韓より劣る」日本の畜産環境の実態が地獄!のページです。動物保護、動物虐待、卵、殺処分、鳥インフルエンザ、アニマルライツセンター、岡田千尋、養鶏場、ウズラなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで