ウズラの背骨折り・叩きつけて惨殺、極限まで産卵強要、生きたまま窒息死!! 「中韓より劣る」日本の畜産環境の実態が地獄!

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画像は「アニマルライツセンター公式サイト」より引用

 中華丼などでお馴染みのウズラの卵。そんなウズラが、どんな環境で飼育されているか読者はご存じだろうか。世界中の採卵鶏のほとんどがオランダのヘンドリックス・ジェネティックス社とドイツのEW Group(Erich Wesjohann Group GmbH)の2社による育種「改良」でつくりだされ、そこから日本を含め世界の養鶏場に供給されているのに対して、日本におけるうずらの育種「改良」は、日本国内で行われてきた。

 野生のうずらを家禽化し、明治時代に産卵を目的とした生産性の向上が図られた結果、日本うずらは海外のうずらに比べて産卵成績が抜群に高くなり、中国やブラジルなど多くの国に輸出され、各国で大量に繁殖が行われている。

 しかし、その飼育環境は劣悪なもので、バタリーケージ(※)に詰め込まれ僅か140gほどの小さなウズラたちは日々「卵の大量生産機」として苦しみながら屠殺される日を待つ。そして、屠殺方法も「袋に詰めて窒息死」「背骨を折る」など残虐なものだという。

 トカナでは何度か畜産業界のアニマルウエルフェア問題を取り上げてきたが、今回もウズラの飼育環境についてNPO法人アニマルライツセンター代表、岡田千尋氏にインタビューを行った。

※ ワイヤー製の金網の中に鶏を入れ、それを連ねて飼育する方式のこと

■狭小スペースで極限まで卵を産まされる

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岡田千尋氏 「アニマルライツセンター公式サイト」より引用

――よろしくお願いいたします。日本におけるウズラ飼育の実態について教えて下さい。

岡田千尋氏(以下、岡田)  採卵用の鶏のバタリーゲージもそうですが、狭く不衛生で、飼育環境として心身にストレスを課す劣悪なものです。太陽の光が当らず、羽の虫干しもできず、砂浴びで体を清潔に保つこともできません。

 他の畜産動物同様ですが、一戸当たりの飼養羽数が昔に比べて増加し、密になっています。1棟5万羽、一つの養鶉会社が50万羽飼育しているようなケースもあります。一つのケージの収容羽数は平均30羽(25羽や50羽の場合もある)、8~10段ものバタリーケージを積み重ね飼育されています。ウズラ1羽当たり8~9平方cm程度、ケージの高さも通常12cm(愛知県うずらの飼養衛生管理マニュアル2009年版による)という狭小スペースで飼育されています。ウズラの身長は約12cmですから、立って首を少し伸ばせばすぐに天井にぶつかってしまう高さです。

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画像は「アニマルライツセンター公式サイト」より引用

 このような低い天井にするのは、ウズラがジャンプできないようにするためです。ウズラは鶏と比べて家畜化されても野生の習性が強く残っていて、3~4m軽く飛びあがることもあれば、距離にして20mくらい飛んで移動することもあります。人馴れもしにくく、畜舎に人が入ってくると怯えて羽をばたつかせて飛び跳ね、天井に頭をぶつけて怪我することもあるそうです。でも、こんな狭い環境で飼育すると、結局怯えて逃げようとジャンプを試みることには変わりありません。実際、保護されたウズラも頻繁に頭を天井にぶつけていたようで頭が禿げてしまっています。

――そもそも、野生性が強く残ったウズラは家畜として相応しくないのかもしれませんね。どれくらいの卵を産ませるのですか?

岡田  日本では欧米に比べて特に多いのですが、1羽の雌は年間250個もの卵を産みます。野生のウズラは1年に卵を7~12個程度しか産みません。僅か140gほどの小さな体にたいして、産む卵は10~13g。人間で例えるなら、体重50kgの女性が毎日4kg以上もの赤ちゃんを産むようなもので、あまりに(体に)負担がかかりすぎです。いかに産卵数を追求した育種「改良」が行われてきたのかが分かりますね。

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