Qアノンを生んだ男「ビル・クーパー」の陰謀論がヤバい! 9.11を予言、イルミナティ、UFO… 「陰謀の父」が辿り着いた“結論”とは!?
トランプのサポーターとしてアメリカ社会で強い影響力も持つ謎の組織「Qアノン」の源流を探ってみるとどこに行き着くのか。一説によれば、それは稀代の“陰謀論者”ビル・クーパーに由来するという。
■今も社会に多大な影響を及ぼすビル・クーパーの“陰謀論”
陰謀論者の故ビル・クーパー(ミルトン・ウィリアム・クーパー)(1943-2001)は、古くからUFO研究に取り組んでいる者にはよく知られているが、比較的若い世代の間ではあまり知られていないのかもしれない。彼の重要性は、UFO研究をはるかに超えて政治的“陰謀論”カルチャーにまで及び、今日でもその影響力は健在である。
自称、元米海軍将校であるビル・クーパーは十数年間にわたってUFOや陰謀論などの研究を続け、講演や著作などでアメリカ政府の秘密の数々を暴露する活動を行ったことで知られている。そして2001年11月5日に米アリゾナ州イーガーの自宅前にて、銃撃戦の最中に被弾して最期を遂げた。
生前のビル・クーパーと親交のあったニューメキシコ州アルバカーキ近郊に住むベテランUFO研究者であるノリオ・ハヤカワ氏は、クーパーについて次のように書き記している。
「ビル・クーパーもまた、問題を抱えた個人でした。 彼の複雑な性格にはダークサイドがありました。彼は非常に短気で、アルコール依存症の問題を抱えていました。彼がUFO会議に参加したり講演を始めた当初(1989年から)に、彼は海軍の艦艇に乗っていた時に、水中から姿を現して空中へと浮上する円盤状の物体を目撃したと主張しました。
この主張は、彼自身以外の他の証人によって裏付けらたことはありません。しかし、彼はすでにこの話を著書に盛り込んでいました。彼が円盤状の物体を見なかったと言っているわけではありません。彼はそれを見ることができたかもしれません。肝心なのは、彼が本を書いた時点で、すべてのUFOは政府によって作成された人工物であるという結論に達していたということです」(ノリオ・ハヤカワ氏)
クーパーは数々のロビー活動を行っていたことでも知られている。UFO研究者はもちろん、政治活動家、超常現象研究家などにも接触しており、論争を闘わせることもたびたびあったという。
2001年11月6日、アパッチ郡保安官事務所の保安官が加重暴行(aggravated assault)の令状をクーパーに渡しに自宅を訪問した際に銃撃戦に発展。クーパーが撃った弾で保安官の1人が負傷し、すぐ応戦した別の保安官が撃った弾によってクーパーは絶命した。
クーパーについての著書を持つリチャード・ルエラスとロブ・オデールは「Arizona Republic」に寄稿した記事で次のように書いている。
「当局がアリゾナ東部の丘の上の屋外で銃撃戦の末にクーパーを殺したその頃、彼はUFO愛好家、囚人、そして民兵運動の間で猛烈な支持を集めた作家でありラジオのホストでした。彼らにとって、彼の著書『Behold a Pale Horse(蒼ざめた馬を見よ)』と毎晩の短波ラジオ番組は、世界が実際にどのように機能しているかについてのベールを剥ぎ取りました」
2001年の彼の死を通じて、クーパーは確固たる“レジェンド”となり、クーパーの著作は陰謀論志向の人々のための決定的な教科書となった。作者が銃撃されてから30年近くたった今でも、『Behold a Pale Horse』はベストセラーであり、今も新たな読者を獲得している。彼が問題提起したキャッシュレス社会、仕事を軽視する社会主義的秩序、銃規制、アメリカの主権を奪う世界的なリーダーシップなどは、むしろ今日の問題である。
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