人間の死後に活性化し“腕のようなもの”を伸ばす「ゾンビDNA」が発見される!! 心停止しても遺伝子レベルでは生きていた!(最新研究)

人が死んだ後、何時間も経ってから、脳の中で生き返り、腕のようなものを大きく成長させる「ゾンビ遺伝子」の存在が研究で明らかになった。
英紙「Daily Mail」(3月23日付)によると、米イリノイ大学シカゴ校(UIC)の研究チームが、グリア細胞と呼ばれる炎症細胞が、「ゾンビ遺伝子」として人の死後に活性化し、巨大化することを発見したという。
死後に遺伝子が生き返るというのは奇妙に聞こえるかもしれないが、専門家によれば、これらの細胞は「酸素欠乏や脳卒中などの脳損傷の後始末」をする役目を担っているので、不自然ではないという。ただ、研究を行なったジェフリー・ローブ博士によると、「ほとんどの研究では、心臓が停止すると脳のすべてが停止すると考えられている」ため、ゾンビ遺伝子の存在を定量的に観測した今回の研究は新しいとのことだ。

研究では、脳手術の際に採取した新鮮な脳組織が分析にかけられた。解析した遺伝子のうち約80%は24時間後も比較的安定しており、その発現量はあまり変化していなかったという。これらの遺伝子は、統合失調症やアルツハイマー病などの疾患を研究している研究者にとって重要であるとローブ氏は述べている。
「今回の発見では、どの遺伝子や細胞タイプが安定していて、どの細胞が劣化し、どの細胞が時間とともに増加するのかがわかったので、死後の脳研究の結果がよりよく理解できるようになりました」(ローブ氏)
2016年に行われた先行研究では、死後に1000以上の遺伝子が活動し、その中には死から24時間後になって初めて活動するものもあることが動物を使った実験で分かっている。死亡したマウスとゼブラフィッシュのmRNAを分析したところ、1063個の遺伝子が活動している兆候を持ち、神経細胞の遺伝子が活動を低下させるのと同時に、その活動を活発化させていた。死後の変化のパターンは、約12時間でピークに達したという。動物が死んでから30分後に大部分の遺伝子が動き出したが、一部は24時間あるいは48時間後になってやっと活発化するとも報告されている。

生命のメタファーを蛍光灯だとすると、スイッチを切れば即時的に光は消えてしまう(死んでしまう)。これは現在ひろく受け入れられている、生と死がはっきりと分断された死の捉え方だろう。しかし、米カリフォルニア生物医学系研究所「ソーク研究所」のサケット・ナブラカ博士と米デューク大学博士課程に在籍するジョナサン・スエン氏は、脳とコンピュータの類似性を指摘し、人間の死をコンピュータのシャットダウンになぞらえて考えている。コンピュータのシャットダウンはゆっくりとした段階を踏むものだ。血流や呼吸の停止後も遺伝子レベルでは生きているという今回の研究結果に即したメタファーと言えるだろう。
死をめぐる発見は日々アップデートされている。いつか全く新しい死の定義が生まれるかもしれない。今後の研究に期待しよう。
参考:「Daily Mail」、ほか
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2024.10.02 20:00心霊人間の死後に活性化し“腕のようなもの”を伸ばす「ゾンビDNA」が発見される!! 心停止しても遺伝子レベルでは生きていた!(最新研究)のページです。ゾンビ、DNA、遺伝子、脳、細胞、死後、グリア細胞などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで
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