狂犬病ウイルスが突然変異、ゾンビウイルス化して感染爆発の可能性!! リアル「バイオハザード」を学者が危惧!(最新研究)
近年、ゾンビパニックものは映画やドラマの大人気ジャンルの一つになっている。人間がどうしてゾンビになるのか、その原因とされるものは作品によってまちまちだが、テレビゲームシリーズ「バイオハザード」など、ウイルス感染が原因とされることは多い。では実際のところ、現実世界でゾンビウイルスが発生することはありうるのか? 今年2月、イタリアの研究者らが専門誌「Acta Biomedica」に発表した論文によれば「理論的に可能」だという——。
・RABIES COULD MUTATE INTO “ZOMBIE VIRUS” SAYS NEW STUDY (The Debrief)
狂犬病は狂犬病ウイルスに感染したイヌなどに噛まれることなどで感染し、ワクチン投与などの適切な処置を受けずに発症してしまえば、致死率はほぼ100%という極めて恐ろしい感染症だ。狂犬病ウイルスは日本やオーストラリアといった一部の国を除く世界中に分布しており、WHOによれば現在でも毎年世界で5〜6万人が亡くなっていると推定されている。
狂犬病を発症した人間の症状は大きく2つのパターンに分けられる。1つは麻痺型で、体が徐々に麻痺して動かなくなり、水や食べ物を飲み込めなくなり、最終的に意識を失って死に至るのである。もう1つは狂騒型と呼ばれ、強い興奮状態になり、攻撃的な行動を示すタイプである。強い不安感、水を見たり冷たい風に吹かれただけて痙攣を起こす、麻痺といった症状を呈し、やがて呼吸障害で死亡する。一般的なのは狂騒型で、症例のおよそ80%がこちらだという。
周囲の人々を襲うという狂騒型の症状は、映画に出てくるゾンビの行動と似ているところがあるが、ゾンビと狂犬病の大きな違いの1つは、発症者に噛み付かれたとしても感染の恐れはほぼないということである。これまでのところ、狂犬病ウイルスのヒトからヒトへの感染は臓器移植などのレアケースのみとされる。だが、イタリア・パルマアカデミックホスピタルのジュゼッペ・リッピ氏らによると、自然または人為的に狂犬病ウイルスがヒト―ヒト感染能力を獲得することは理論的に可能だというのだ。
「多くのウイルスは高い突然変異率を特徴としており、宿主の防御機構や他の宿主への感染促進のため、絶え間なく変異し続けていることが現在では広く確認されている。狂犬病ウイルスも例外ではありません」(リッピ氏)
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2024.10.02 20:00心霊狂犬病ウイルスが突然変異、ゾンビウイルス化して感染爆発の可能性!! リアル「バイオハザード」を学者が危惧!(最新研究)のページです。ゾンビ、イタリア、バイオハザード、狂犬病、最新研究、遺伝子工学、変異、狂犬病ウイルスなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで