“速読第四世代”のルサンチマン浅川が速読の光と闇を全暴露!「速読の否定」は人類奴隷化計画だった!?

——芸人として速読という特技を生かして何かやっていくつもりはありますか?

浅川:これがちょっと難しいんですよね。僕としては面白いかどうかよりも、本当に速読をちゃんと伝えたいという方が先に来ているんです。芸人として面白くありたいとは思うんですけど。

——本の中でも「芸歴より速読歴の方が長い」と書かれていましたね。

浅川:そう、僕にとっては本当に速読の方が大事なので。芸人は夢であり目標なんですけど、やっぱり夢であり目標であるということは、あきらめる可能性もあるということなんですよ。ただ、速読は人生そのものだから、あきらめることがないんです。死ぬまでやり続けますよ。

——芸人が特技や趣味を生かして「◯◯芸人」としてテレビに出たりすることがありますけど、浅川さんとしてはそういうふうに出るのも抵抗があるそうですね。

浅川:「速読芸人」って言うと、ちょっと速読できるようになったから、それを仕事にしようとしていると思われがちですけど、いや、違うと。芸人になる前から速読をやっていたし、というのはありますね。

——浅川さんにとっては速読の方がメインなんですね。

浅川:だから、どっちかと言うと速読業界の人たちにも本当に負けたくないと思っていて。芸人よりもそっちにライバル意識を燃やしていますね、「お笑い第七世代」とかあるじゃないですか。今の僕は「速読第四世代」に入りたいんですよ。

——普通の人は「速読第三世代」も知らないですけど……。

浅川:でも、そういうのがあるんですよ。

——では、芸人としての目標はあるんですか?

浅川:芸人としては、さすがに16年も売れないような状況が続いていると、本当にネタで売れるのかな、というのがあって。もちろんネタで売れたいというのはありますけど、『R-1グランプリ』が芸歴制限を設けたりして、本当にネタでバーッて行くのが難しい状況になってきているじゃないですか。芸歴の長い芸人はみんなどうやったら売れるんだろうという感じになってきているんですけど……。がんばりたいですね。がんばりたいとしか言いようがないです。

——速読を武器にして芸人として売れたいという気持ちはないですか?

浅川:それもちょっとありますね。

——速読をそういうものに使いたくないということではないんですか?

浅川:いや、そこも難しい問題で。僕が有名になって、結果的に速読が広まるんだったらそれもいいかなとは思っていますね。その売れ方はありかなと思いますし、もちろんどんな方法でも売れたいというのはあります。

——例えば、普通に考えると、ご自分が速読を教えたり広めたりするためのスクールとかセミナーをやったりするという手もあるじゃないですか。そういうことは考えていないんですか?

浅川:いや、今後その方向でもちょっと展開していこうと思っています。面白く学べる速読セミナーみたいなのを開くというのは考えています。

(おわり)

<イベント情報>
5月20日開催「最恐! 速読トレーニング講座」トカナプレゼンツ

[出演者] ルサンチマン浅川(速読マスター)
ラリー遠田(東大出身お笑い評論家)
角由紀子(TOCANA編集長)

(イベント内容)
●速読の効果
●速読ができすぎて能力が開発しすぎるようになる方法
●会場が来てくれた人のアンケートをもとに、タイプ別のやり方を指南
●メディアでは言えない、真似してはいけない危険な速読トレーニング
●速読とオカルトと能力開発!超能力と速読の関係

[日程]
2021年5月20日(木)
OPEN 18:00〜/18:30〜20:30(予定)
チケット:2500円
チケットのご購入はこちらから

[定員] 40名
※ 定員に到達し次第、販売を終了します。

[会場] 東京都渋谷区道玄坂1-20-9
寿パークビル2F・WHITE ROOM

★ルサンチマン浅川プロフィール
ルサンチマン浅川 1981 年徳島県生まれ。2004 年早稲田大学社会科学部卒業。大学卒業後、友人と漫才コンビ「ルサンチマン」を結成し、2006 年M-1グランプリで準決勝進出。 芸能事務所「オフィス北野」を経て、「ワイエムエヌ」所属。 現在は、ピン芸人としてライブ活動の傍ら、「日本唯一の速読芸人」として、日本に速読ブームを起こすため、日々 奮闘している。高校時代より毎日続けている速読トレーニングは25 年を超え、300 冊以 上の速読本を所有している自他共に認める「速読マニア」である。 本書が、初の著作である。

★ラリー遠田プロフィール
1979年生まれ。東京大学文学部卒業。テレビ番組制作会社勤務を経て、ライター、お笑い評論家として多方面で活動。お笑いムック『コメ旬』(キネマ旬報社)の編集長を務める。主な著書に『この芸人を見よ!』(全2巻、サイゾー)、『THE 芸人学』(東京書籍)、『M-1戦国史』(メディアファクトリー新書)、『ダウンタウンvsナイナイ最強考察』(晋遊舎)、『バカだと思われないための文章術』(学研パブリッシング)、『なぜ、とんねるずとダウンタウンは仲が悪いと言われるのか?』(コア新書)、『逆襲する山里亮太 これからのお笑いをリードする7人の男たち』(双葉社)、『とんねるずと『めちゃイケ』の終わり 〈ポスト平成〉のテレビバラエティ論 』(イースト新書)、『お笑い世代論 ドリフから霜降り明星まで』(光文社)がある。

★角由紀子プロフィール
上智大学中退後、白夜書房、BABジャパンを経て株式会社サイゾーに入社。2013年に「TOCANA」を立ち上げる。能力開発研究家。「ケンドーコバヤシの絶対に観ない方がいいテレビ」「超ムーの世界R」「すみっこオカルト研究所」「猟奇事件暴露ファイル」「ネットで噂のヤバいニュース超真相」などに出演。

文=ラリー遠田

作家・お笑い評論家。お笑いやテレビに関する評論、執筆、イベント企画などを手がける。『イロモンガール』(白泉社)の漫画原作、『教養としての平成お笑い史』(ディスカヴァー携書)、『とんねるずと「めちゃイケ」の終わり<ポスト平成>のテレビバラエティ論』 (イースト新書)など著書多数。近著は『お笑い世代論 ドリフから霜降り明星まで』(光文社新書)。

Twitter:@owawriter 書籍情報:https://owa-writer.com/

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