娘の彼氏が気に入らず“娘を斬首”した鬼畜父!! 生首持参で警察に… なくならない「名誉殺人」の深すぎる闇=インド

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娘の頭を手に持ち、平然と写真に収まる父親。画像は「METRO」より引用

 今年2月3日、インド北部、ウッタル・プラデーシュ州のパンデターラ村の道を、一人の中年男性が裸足でゆっくりと落ち着いた様子で歩いていた。しかし、その手に持っていたのは、自身の愛娘の頭だった……。

 男の名はサルベシュ・クマールという。17歳になる娘ニーラムの交際相手の男が気に入らず、交際に反対するだけでなく、娘を殺して首を切断してしまったのだという。クマールは娘の首を持って警察に出頭する道中、驚いた村人たちに取り囲まれ、通報を受けた警察によって逮捕された。

 4人の子供の父親であるクマールは取り囲まれても平然とした様子で、そこにいた村人の一人と普通におしゃべりしたり、かかってきた携帯電話に出たりしていた。クマールは自身の長女を殺したことを認め、切り離された胴体部分は家に置いてきたという。

 また、「もしも娘の交際相手の男も見つけたら殺すつもりでいた」と語るなど、そこには娘を殺したことに対する良心の呵責など微塵もなかった。

 インドやパキスタンなど南アジアの国々では、こういった“名誉殺人”と呼ばれる事件がしばしば起こっている。それは、家族の誰かが(一般的には女性が)一族が認めない恋愛や婚前交渉などをした場合に、家族の名誉を汚したとみなし、その汚名を返上するために殺害することである。

 国連人権委員会が発表したところによると、このような名誉殺人で毎年5000人もの女性や少女が殺されているという。主な地域は中東と南アジアだが、その他の地域でも発生しており、エジプト、ブラジル、カナダ、エクアドル、イタリア、モロッコ、スウェーデン、ウガンダ、イギリス、そしてアメリカでも起こっているという。欧米でも名誉殺人が発生しているという事実は意外だが、これは、中東や南アジアから移民や難民が起こしたものがほとんどであると見られている。

 インドでは10年以上前から、名誉殺人に対して厳しい罰則を設ける法改正が検討されているが、実際に法律が改正されたというニュースは入ってきていない。

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文=ケニー草間

●ケニー草間

アメリカの4年制の大学を3年で卒業したわりに、英会話があまり上手ではないという、よくある元日本人留学生。とはいえ、新聞だけはよく読んでいたので(といってもスポーツ欄がほとんどだったが)、今でも短い見出しを見ただけで、面白いネタかどうかすぐ分かるのが強み。

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