「次の夢はヘアヌード写真集」群馬の秘宝館“珍宝館”館長とみる女性器・男性器が崇高すぎる! 村田らむが取材!
爽やかな気分になって後半に進む。
マリリン・モンローのコーナーがあった。
1955年の映画『七年目の浮気』のスカートがフワーッと持ち上がるシーンの巨大フィギュアが置かれている。
スズキシン一さんという画家の作品がたくさん展示してある。モンローに魅入られて、モンローばかり描き続けた画家らしい。
果てしない地平線が続く青空に、乳首がついた球体が大量に浮かんでいる絵があった。地面には四角いプールが並んでいて、色い液体で満たされている。おそらく母乳なのだろう。プールには蛇口がついていて、コップに液体が注がれている。
「うわ……」
とちょっと声が出るほど怖かった。
そもそもこの絵はマリリンモンローの絵なのだろうか? 絵のキャプションを見ると、
『数え切れないモンローの乳房を独占したかったのか…あなたなら、どんな気持ちで描いたと思いますか?』
と書かれている。絵を描いた時の気持ちを想像したら気持ちが悪くなってきた。
隣の部屋は、うってかわって日本の土着感のある部屋だった。堂々とした体躯の子宝観音が祀ってある。左手には子供を抱き、右足元にも子供がいる。荒削りな彫刻だが、女性器だけは丁寧に彫られていてちょっとドギマギした。
子宝観音の周りには大量の石が並べられている。棒状になっている石か、真ん中に亀裂が入っている石だ。つまり男性器と女性器を表している。
『珍石万石の部屋 利根川・吉岡川・駒寄川・滝沢川…群馬の川で館長自ら収集した自然の石です。あなたの形に似たものはありますか…?』
と説明が書かれていた。わざわざ一つ一つ石を集められたのか、素晴らしい。
その先には、大量の木製の男性器と女性器が出てきた。ほとんどは単純に形をかたどっただけの物だが、中にはオカメの顔の中心部が女性器になっていたり、男性器に穴が開いていてその中に男性器を抱える男性が彫られた凝ったものもあった。
自然木を人に見立てて彫刻したコーナーがあるのだが、これがまためちゃくちゃ怖い。諸星大二郎作品に出てきそうな怖いクリーチャーが延々並んでいるように見える。
その他にも、男性器女性器をかたどった人形、春画、近代的なラブドールなどが大量に並べられている。
交尾をするキツネの剥製も展示されていた。以前類似の施設で交尾をするタヌキの剥製を見たことがあるが、死んでしまって剥製にされて永遠に交尾をさせられるって、エロスとタナトスがぐちゃぐちゃになってる感じでとてもよい。
ずーっと男性器&女性器を見ていると、だんだんゲシュタルト崩壊してきて、何を見てるのかよく分からなくなってくる。
「むしろこの施設って、全然エロくないんじゃないか?」
と反対のことを思うようになってきた。
関連記事
人気連載
“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】
現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...
2024.10.02 20:00心霊「次の夢はヘアヌード写真集」群馬の秘宝館“珍宝館”館長とみる女性器・男性器が崇高すぎる! 村田らむが取材!のページです。群馬県、珍宝館、伊香保温泉などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで