CIAが秘密兵器「心臓発作銃」で暗殺した犠牲者リストが大物すぎる! 蚊に刺された感覚 → 速攻で死んで証拠も残らず!
冷戦時代、泣く子も黙る米中央情報局(CIA)が、なんと狙いを定めた暗殺ターゲットに心臓発作を引き起こして殺害する“心臓発作銃”が存在していたという。
■痕跡を一切残さず暗殺する“心臓発作銃”
暗殺の基本は、可能な限り証拠を残さないことである。かつてCIAは暗殺ターゲットをほぼ瞬時に殺すことができて、証拠を残さずに死因を心臓発作で片づける“心臓発作銃”として知られる極秘の武器を開発し、実際に活用していたというから不気味な話だ。
CIAの最初のアイデアは、検出も追跡も不可能な毒を作り出すことにあった。その毒を暗殺ターゲットに何からの方法で注入し、殺人とは認定されない方法で消すことを目論んだのである。
銃や爆発物を使った犯行は証拠が多すぎるうえ追跡も可能であるため暗殺の道具としては忌避されはじめていた。そこでCIAは、技術サービス部門のメアリー・エンブリーにそのような武器を作成するよう働きかけ、「ダーツ仕様のデリバリーシステム」を介して血流に入り、心臓発作と同様の症状を引き起こす毒が開発されたといわれている。
この毒は死後検査で一切検出できず、唯一の識別可能な死因が心停止となる。毒が検出されないだけでなく、標的は何も感じず、蚊に刺されたような感覚があったとしても、そもそも体内に入った痕跡はほとんど残らないという。
「毒は凍らせて、ある種のダーツに入れ、人物に対して非常に高速で撃ち込まれます。撃たれた毒は人体の中で溶けます。体に小さな赤い斑点を残すのみで検出するのは困難です。人体に針などは残しません」(メアリー・エンブリー)
これらのダーツを撃つために使用された銃はコルトM1911を改造したものであるとされ、スコープを使うことで最大100メートル離れたターゲットを正確に撃つことが可能だという。
エンブリーによれば、動物や囚人に対して実験を行って大きな効果が確認できた。また、それが実際に誰かを暗殺するために使用されたことがあったとしても、それを漏らすことは厳に戒められた。杖、万年筆、傘を装った他のバージョンも存在したといわれている。
毒の成分についての具体的な情報はまだないということだが、サキシトキシンと呼ばれる甲殻類由来の神経毒の一種であると考えられている。この毒の開発には国家予算が使われていた。
■最新鋭の暗殺ツールが今も使われている可能性
1975年にアメリカ上院議員のフランク・チャーチによって、CIA、NSA、FBIなどの機関が予算をどのように使用しているかを調査する「チャーチ委員会」が設立され、政府の諜報活動に関する調査が行われた。チャーチは政府の諜報活動においてあらゆる種類の違反や権力の濫用が行われていることを発見し、民間の市民を監視している実態を把握し、CIA暗殺者リストを入手する過程でこの“心臓発作銃”を発見したのである。
チャーチ委員会の調査結果に関する公聴会で、心臓発作銃が実際にチャーチによって公開された。
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