【硫酸事件】世界で頻発「アシッドアタック」の実態! 失明、変貌… 被害者の苦悶

8月24日午後9時ごろ、東京都港区の東京メトロ白金高輪駅で、男が通行人に硫酸をかけて逃走する事件が発生。被害者である会社員男性(22)と女性(34)が顔や足などを火傷し、病院に搬送された。被害男性は全治6カ月の重症で、失明の恐れもあるという。現在、警視庁は犯人の男を傷害容疑で公開手配し、その行方を追っている。なお、警視庁は犯人について、男性の顔見知りで勤務先からあとをつけながら犯行の機会をうかがっていた可能性もあるとみているという。
事件の詳細は依然として不明だが、怨恨や復讐を理由に酸をかけて襲撃する事件は「アシッドアタック」と呼ばれ、世界的には南アジアや中東などで頻発しており、主に女性が標的となるケースが多い。その背景には根深い女性蔑視などの社会的背景があるとされる。
白金高輪駅で発生した今回の事件は別の理由によるものかもしれないが、いずれにせよ「アシッド・アタック」は、被害者の心身に生涯にわたるとてつもない苦痛を与える卑劣極まりない犯行であり、決して許すことはできない。被害者の苦しみがいかに深いものか報じた2014年5月の記事を再掲する。今はただ一刻も早く犯人が逮捕されることを願うばかりだ。
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「アシッドアタック」という言葉をご存じだろうか? 日本ではまだ馴染みが薄い言葉だろう。直訳すれば「酸攻撃」となるが、硫酸・塩酸・硝酸など劇物としての酸(アシッド)を女性の顔などにかけて火傷を負わせる行為を指す。
このような暴力行為は、南インドや中東を中心とした世界各国で行われている。酸を浴びせられた被害者たちは、顔が変貌してしまい、結婚への道も絶たれ、文字通り人生を台無しにされてしまうのだ。この記事では、被害を受けた女性の顔の写真も紹介するが、決して好奇の対象として扱うものではないことは、ご理解いただきたい。
■アシッドアタックが盛んな国々
アシッドアタックが盛んな国は、バングラデシュ、パキスタン、インド、カンボジアといった南インドが挙げられる。他にも中東、アフリカ、南米など世界各地で同様の事件が起きている。
特にバングラデシュは、アシッドアタックが最も多く報告されている国であり、その数は1999年以降3,000件以上に上る。だが、この国では女性蔑視の風潮が強いこともあり、被害にあっても裁判に至ることは少ないようだ。
バングラデシュに住むベンガル人たちは、長い年月を経て様々な民族が混血していった結果として、美しい女性が多く、また性格もしとやかだ。その若い女性たちが、男尊女卑の精神が浸透した男性たちによって醜く変貌してしまい、ある意味で、女性としての人生が終わってしまう。被害者の大半は十代の女性。ある調査によれば、アシッドアタックは、求婚の拒否(55%)、夫や家族からの攻撃(18%)、財産紛争(11%)、性行為や交際の拒否(2%)などが原因で行われるという。
被害を受けた女性たち ~残酷な仕打ち、それでも前を向いて~
■カンボジアのカラオケビデオ女優
最初に紹介するケースは、カンボディアでよく知られたタット・マリナというカラオケビデオ女優の被害例だ。カンボジアでは、夜になればカラオケのテレビで女優たちが、歌に合わせて演技する姿が流される。そのカラオケビデオで、彼女は女優として人気を獲得していた。当時16歳だった。スターになったタットは、ある日、妻子ある政府高官に見初められてしまう。彼女は、高官が妻子持ちであることを理由に断ろうとするが、貧しい家庭を支えるため、彼の愛人となった。
だが、1999年のある日、タットがカラオケビデオ店で食事をしていると、数人の男が店に乱入。突然のことに戸惑う彼女へ対し、殴る蹴るの暴行を加えた後、1人の男が気を失った彼女の顔に硝酸を注いだのだ。
彼女に暴行とアシッドアタックを加えたのは、嫉妬の念に駆られた政府高官の妻だったと言われている。だが、実行犯たちは、未だ逮捕されていない。これは、犯行を依頼したのが政府高官の妻だからだとカンボジア人の多くは考えているという。

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