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致死率90％のウイルスが蔓延したらどうなる？ワクチンも無効… 人類滅亡のシミュレーションに戦慄

2021.08.28 14:00 編集部

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■確かな資料に基づくリアルな設定

　実はこのサイト、10日に発売されるビデオゲーム『ディビジョン』（ユービーアイソフト）のプロモーションのために作られたものである。このゲームでは、天然痘ではなくコラプスウイルスの爆発的な感染が起きたニューヨークを舞台に、戦闘が繰り広げられていくのだが、その世界もまったくの虚構ではないということなのだろう。

　このシミュレーターはNASAなどの専門機関のデータを使用し、さらに危機管理の専門家や公共団体の職員などの協力を得て作成されており、よりリアルな結果が出るように設計されている。各国の主要な都市のデータや、それぞれを結ぶ航空路のデータも細かくカバーし、現実世界の条件を踏まえて作成されているのだ。

　途中の暴動が起きる様子などは日本ではあまり現実味がないが、いかにわれわれが脆弱な基盤の上で暮らしているのかを再認識させてくれるものとなっている。

　2014年のエボラ出血熱の流行が記憶に新しいが、今年リオデジャネイロオリンピックを控える南米でも、ジカ熱の流行が収まらず、米国に拡大している状況である。夏以降には感染のさらなる拡大が懸念されるが、われわれにできることは正しい知識を持って、感染の拡大に寄与しないように気をつけることしかない。

参考リンク：「国立感染症研究所インフルエンザ流行レベルマップ」、ほか