タリバン以前のアフガニスタンの穏やかな日常 ― 暴力で失われた美しき独自文化
■1974年:アフガニスタン再訪
ポメリー氏は帰国し、1974年には妻と友人を伴って再びヌーリスターンを訪れた。 その旅はヒッチハイクではなく、ランドローバーを使った。1カ月間滞在したがヌーリスターンは変わっていなかった。変わったことと言えば王が退位していたことぐらいであったとポメリー氏は思い出をたどる。
2度目のアフガニスタン訪問では、崖にある仏像彫刻で有名なバーミヤンを訪ねた。最も大きい仏像は50メートル超もあり、壮大な眺めに圧倒されたという。ポメリー氏は、現地の人々が彼らに対して非常に親切だったと強調する。そして、人々がポメリー氏たちを「フランス人の医者」と呼び怪我の手当を頼まれたり、写真を撮られる事が好きだった事――などをいつも思い出しているという。
今から47年前のアフガニスタンは、独自の文化を誇る美しい国であった。しかし現在のアフガニスタンは空爆やテロによって医療施設や教育施設が破壊されてしまい、人々が生きるための必要最低限の物資にも事欠いている。このかつて美しかった国が、その風景と穏やかな生活を取り戻す日は来るのだろうか。
参考:「Daily Mail」、ほか
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