【防災の日】もうすぐ日本を“必ず襲う”破滅的大災害3選! アレの終息が国家滅亡の合図か、地獄の未来を解説!

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イメージ画像:「Getty Images」

 毎年9月1日は「防災の日」である。これは1923年の同日に関東大震災が発生したことに因み、改めて日頃の備えを確認する“防災啓発デー”である。そこで今回は、現在の日本で「いつ起きてもおかしくない」とされる南海トラフ巨大地震、首都直下地震、富士山噴火の3つの大災害が発生する条件や発生しそうなタイミング、さらに実際に起きたらどのような被害が想定されるか解説する。

■防災の日

 大正12年9月1日11時58分に発生した関東大震災(M7.9)では、死者・行方不明者約10万5千人という甚大な被害となった。また、9月1日は立春から数えて210日目に当たるが、そのタイミングは歴史的に台風の襲来が多い。それら諸々の理由から「災害への備えを怠らないように」との戒めを込めて「防災の日」は定められた。

 関東大震災の震源は、神奈川県西部の内陸とされることが多いが、山梨県東部や相模湾北西部という説もあり、学者の間でも見解が割れている。地震による直接的被害以外に、ちょうど昼食時だったために火災が多発したことも被害拡大につながり、死者の約9割が火災による犠牲者だった。

 では、以下に、南海トラフ巨大地震、南関東(首都)直下地震、富士山噴火について、「どうなったら起きるか?」「いつ頃起きそうか?」「起きたら被害は?」の3点を中心にまとめていこう。

 

■南海トラフ巨大地震

・ どうなったら起きるか

 南海トラフほどの巨大地震となると、震源となるエリア付近で有感地震が減少する「地震空白域」ができる可能性がある。昭和東南海地震(1944/12/7、M7.9)の前には空白域があったかどうか、気象庁の「震度データベース検索」で発生前の10年間と、さらにその前の10年間に起きたM1.0以上の有感地震を検索したところ、図のようになった。まず、地震発生の20年~10年前では、ピンク線で囲んだエリアで、それなりの地震が起きている。枠内の白丸は昭和東南海地震の震源だ。

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画像提供=百瀬直也

 だが、地震発生の10年前からは下図のように有感地震の数が明らかに少なくなっている。

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 ただし、大地震の前に必ずこのような空白域ができるとは限らず、逆に「前震」として震源域で地震が多発するケースもある。また、南海トラフのような大地震の前には、日本付近で火山噴火による隆起や海底火山の噴火が起きることもある。前述の昭和東南海地震の6カ月前の1944年6月23日には、北海道南部の洞爺湖の湖畔で噴火が起こり、火山が隆起して昭和新山と命名された。日本列島全体で大きな地殻変動が起きていたようだ。

・ いつ頃起きるか

 政府の地震調査委員会は、南海トラフ巨大地震の発生確率を「30年以内に70~80%」と発表している。地震学者も語っていることだが、過去の南海トラフ巨大地震の前には、西日本の内陸で大規模な地震が増える傾向がある。昭和東南海地震の発生前の10年間では、図のようにM6.0以上の地震が西日本の内陸部の鳥取県や紀伊半島で目立っていた。

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 では現在はどうかというと、下図のように内陸でM6.0以上の地震はそれなりに起きているが、昭和東南海地震の前ほどは多くない。今後、たとえば紀伊半島あたりで大きな内陸地震が起きるようになれば注意が必要だろう。

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 また、過去の記事で何度も紹介しているが、筆者や元気象庁の岡田正実氏による研究では、南海トラフ巨大地震が起きるのは、四国~関東あたりで黒潮が南へ大きく蛇行する「黒潮大蛇行」が発生していない「非大蛇行期」(直進期)に限られていることがわかっている。海洋研究開発機構(JAMSTEC)による最新の長期予測では、現在発生中の黒潮大蛇行は少なくとも10月末頃までは終息する気配がない。この黒潮大蛇行が消滅した後は、いよいよ南海トラフが動き出す可能性が高くなることになるだろう。

・ 起きたら被害は

 過去の南海トラフ巨大地震は、全てで大津波による多大な被害をもたらした。気象庁によれば、次回の南海トラフ巨大地震では、静岡県から宮崎県にかけての一部で震度7となる可能性があり、関東から九州にかけての大平洋沿岸で10mを超える高さの大津波の襲来が想定されている。大津波の発生により、被害は東日本大震災よりも甚大になると想定されており、西日本の大平洋沿岸では6000万人が被災するという見積もりもある。

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