【防災の日】もうすぐ日本を“必ず襲う”破滅的大災害3選! アレの終息が国家滅亡の合図か、地獄の未来を解説!

■富士山噴火

・ どうなったら起きるか

 富士山の噴火の前には、富士火山帯で地震・噴火活動が活発になることが考えられる。これは、図の右側のように関東から南へ伸びる火山帯だ。

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画像提供=百瀬直也

 実はこの富士火山帯に属する海底火山である福徳岡ノ場が8月13日に噴火し、16日には新島が生成された。この噴火はプリニー式噴火といって、20世紀の日本では桜島大正噴火(1914)など、数回しか起きていなかった。そのような大規模噴火が起きたからには、富士火山帯の活動が活発化し始める可能性がある。富士山の噴火もそう遠くない時期に起こり得ると考えなければならない。

・ いつ頃起きるか

 富士噴火の時期について、8月の記事でも書いているが、筆者が「大災害シリーズ」と名付けた過去に大地震・噴火が連続して起きた時期には、南海トラフ地震、南関東直下地震と富士山噴火が長い間隔を空けずに連続発生した例もあった。たとえば18世紀には、下記のように南関東・南海トラフ・富士山噴火が4年ほどの間に続けて起きた例もある。

【南関東】1703年12月31日:元禄地震、関東南部に津波、死者6700人
【南海】 1707年10月28日:宝永地震(南海トラフ全域)、M8.4~8.6、死者2万人以上
【富士山】1707年12月16日:富士山宝永大噴火

 つまり、これら3つのうちの1つが起きれば、最悪の場合はあとの2つも続けて起きる可能性があることになる。

・ 起きたら被害は

 富士山が噴火すれば、規模によっては首都圏にも火山灰が降灰する可能性が高く、そうなると首都機能がマヒすると予測されている。また、富士山に近い浜岡原発が降灰で停電し、何かしらの事故が起きることも想定されている。たとえ噴火による直接的な被害は南海トラフや首都直下より少なくても、二次的な被害が甚大なものになる恐れがあるのだ。

■国難レベルの大災害シリーズ

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イメージ画像:「Getty Images」

 今後の日本を間違いなく襲うことになる大災害――今回解説したように、いずれの災害でも日本経済は大混乱に陥ることになるが、万が一にでも3つが短期間に続けて発生すれば、国の存続さえ危ぶまれるほどの大国難となる可能性が高い。「想定外」は「起こり得る」ものだということを、私達は3.11を通して嫌というほど学んだにもかかわらず現状、原発事故も含めてメディアは本当のリスクを伝えていない部分が多い。

 また、このような大災害シリーズに入れば、東京・大阪などの大都市ほど打撃は大きくなるだろう。筆者は東京都でも液状化や浸水の可能性が低い小平市に住んでいるものの、長い目で見ればこのまま住んでいて甚大な被害に遭う恐れがあり、地方への移住も真剣に検討しているところだ。読者の方々も、特に大都市圏に住んでいる方は、いつか必ずやってくる“その日”のことを考えて、シミュレーションをしたり備蓄を怠らないことをお勧めする。

 

参考:「気象庁 震度データベース検索」、「海洋研究開発機構 YouTubeチャンネル」、「海上保安庁 海域火山データベース」、ほか

文=百瀬直也

超常現象研究家、地震前兆研究家、ライター。25年のソフトウエア開発歴を生かしIT技術やデータ重視の調査研究が得意。
Webサイト:百幸.com
ブログ:『探求三昧』
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Twitter: @noya_momose

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