聖書の知られざる暗号「チェンバレン・キー」とは!? 神が“自ら聖書を記した”証拠、戦慄のメッセージ解読!

 予言者・何某は、SNSで1年も前にこの災害を予言していた! ――毎日複数の事故や事件について投稿し、何かしらの事件発生直後に、不要な発言を削除して公開すれば、予言が成立したことになる―― これはツイッターで明かされたネット時代の予言の作り方である。それとなく幅広く言及しておけば、解釈次第で人々が勝手に読み込んでくれるのだ。

 全世界で最も読まれた書物が「聖書」であるならば、最も誤読された書物もまた「聖書」だと言える。古今東西、無数の人々が「聖書」に込められた意味を解釈しようとして、返って自分の願いや意味を読み込んでしまった。

 しかし、そのような読み込みは人間だから起きてしまう。もし解釈の主体がコンピューターであれば、どうだろう。そのような「予言」と「解釈」の実例として「ELS法」と呼ばれるものがある。

「予言解釈」の基礎として、様々なフェイク予言が飛び交う今だからこそ「ELS法」について確認しておきたい。以下、2018年11月の記事を再掲する。

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 聖書には暗号が仕込まれており、神からのメッセージや未来の予言が隠されている――かつて世界的ブームとなった「聖書の暗号」が今再び脚光を浴びているという。世界最古の写本を“解読”した結果、現れたメッセージとは? オルタナティブメディア「BigThink」が報じている。

聖書の知られざる暗号「チェンバレン・キー」とは!? 神が自ら聖書を記した証拠、戦慄のメッセージ解読!の画像1画像は「BigThink」より引用

■聖書の暗号再び

 1997年に出版され、世界的に大ブームを巻き起こし、日本でも話題となったマイケル・ドロスニン著『聖書の暗号』(新潮社)をご記憶の方は多いだろう。ヘブライ語で書かれた旧約聖書を等距離文字列法(Equidistant Letter Sequence: ELS)という手法を用いてコンピュータ解析すると、様々な予言の言葉が現れるというものだ。著者のドロスニン氏は、ホロコーストや湾岸戦争など、聖書の暗号で様々な出来事が予言されていると主張し、世界中の注目を集めた。

 それからおよそ20年が過ぎ、再び聖書には暗号で隠された神のメッセージや予言が含まれていると主張する人物が現れた。

 ティモシー・スミス氏は米ヴァージニア州出身の美術品・骨董品の専門家であり、代々受け継いだファミリービジネスの継承者でもある。ビジネスと歴史に強い興味を持ち、高等教育も受けているスミス氏は、1998年、現存する最古のヘブライ語聖書の写本とされるレニングラード写本に“暗号”を発見したという。彼はこの暗号を「チェンバレン・キー」(チェンバレンとは宮廷における侍従を意味する)と呼び、長年の研究の結果、イエス・キリストの誕生といった重要な出来事の予言や、契約の箱のありかなど、神の手による様々なメッセージを見つけたと主張しているのだ。

聖書の知られざる暗号「チェンバレン・キー」とは!? 神が自ら聖書を記した証拠、戦慄のメッセージ解読!の画像2ティモシー・スミス氏。画像は「YouTube」より引用

 スミス氏らは2017年に著書『The Chamberlain Key: Unlocking the God Code to Reveal Divine Messages Hidden in the Bible』を出版し、暗号解読研究の成果を発表している。彼らが解読に用いているのはドロスニン氏と同じくELS法であり、暗号の存在そのものが、神が自らの手で聖書を書いた証拠であるとも主張する。

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