宇宙人、オーガズム、呪い…“今一番キ●ガイTV番組”の監督・河崎実インタビュー
――ヤバい人を偶然見つけてそれを番組に引っ張ってこられるってすごいですね。
河崎 ピンク映画のポスターやエロ本、そしてエログッズがたくさん置いてある店だったんです。キャラが面白くて出演していただきました。今日、出演していた元自衛隊の彼も俺が連れてきたんです。俺は、中野でイベントスペースの店をやっているのですが、たまたま客で来たやつの友達だったんです。不思議ですよね。プロっぽくてもおもしろくないなという人もいたし、素人でもおもしろい人もいるし。
――監督にとっておもしろみがある人ってどんな人でしょうか?
河崎 しゃべりのセンスがある人ですね。
◆テレビの常識を超えた放送禁止番組
――芸人さんがおもしろいのは当然なんですが、最近特に、素人の面白さにテレビが頼りすぎている感じを受けるんです。
河崎 テレビは終わってますからね。最近は、テレビがYou Tubeの動画を紹介していたりするじゃないですか。「You Tubeのバズった動画特集」とか、あんなのゴールデンで見たくないよね、本末転倒です。でも、テレビは終わっていると言いながら終わってないんですよ。テレビはなくならないですからね。それに、今回の番組も一応「テレビ」とタイトルがついているんですよね。だけど、テレビの常識を超えたやっちゃいけない番組になったんんじゃないかと思います。
――確かに超えてはいけない一線を超えた感はありますね。
河崎 前身となった番組『ネットで噂のヤバいニュース超真相』シリーズでも“地上波では絶対に観られない”をコンセプトに作っていましたね。でも、それをより進化させたのが今回の番組で、ケンコバさんが司会になったことでヤバさを増幅させつつもメジャーな感じになるようにしましたね。
――エログロでアングラなものから、UFOから心霊系というような鉄板のオカルトネタまで、とにかくとかいろいろバラエティ豊かに取り揃えた感じはありますね。
河崎 そのあたりのネタはトカナさんで苦労して用意してくれているです。でも、こちらは素材が来たら、それをおもしろおかしく料理するだけなんだけれどね。
◆SMプレイ、風俗嬢、童貞、オーガズム、究極のエロ番組
――監督的に辛かった回とかありますか?
河崎 辛かったというか、ネタが弱いなという時はありますよね。ゲストが3人出るのが基本なんですが、そんなにおもしろい人が続くわけでもない。でも、それはしょうがないじゃないかなと。でも、最初の1、2回は俺の路線じゃなかったね。
――『M男の回』と『風俗嬢の回』ですね。SMプレイで橋本さんや角さんにM男を叩かせたり、風俗嬢の方にはエロ話から実演までしていただいたり、結構過激な回でした。なかなか刺激的でしたけれどね。
河崎 あれはロフトプラスワンで地下トークをやっているような人たちなんですよ。最初は手探りだったんです。でも、直接的なエロというのはけっこう難しいところもあったりしますよね。でも、同じエロでも、「童貞の回」で童貞の人たちに童貞の哲学みたいなものを語ってもらったのはおもしろかったですね。あと「エログッズの回」ではエロ本やエログッズを集めている人のコレクター的な世界が興味部部かかったし、「オーガズムの回」も宇宙エネルギーや筋肉反射など、セックスやオナニー以外でもオーガズムを体験できるといのがすごかったですね。
◆き●がい、変態、狂っている、次々とヤバいスター誕生!
――監督がこれまでの中で1番刺さった回とかありますか?
河崎 「前田日明の回」は、特別でしたけどね。
――前田日明さんの回では、格闘王らしく別格で、前田さんがゲスト1人でずーっとしゃべっていましたね。
河崎 そう。でも、前田さんは、外国語しゃべっているのかと思うほど滑舌が悪くてねえ。でも、それが彼の味でもあるし、俺も大好きだから特別だったんです。とにかくいろいろなスターが生まれたのは面白かったですね。「呪いの回」では、日本最強の魔術師・黒野忍さんが呪いたい相手を殺せるアストラルパンチとかね。「宇宙人の回」では、宇宙語で話す姉妹とか。宇宙語姉妹は確かに何かの存在を感じ取っているからああいう奇妙な宇宙語をべらべらしゃべりだしたりするんでしょうね。あと、「オーガズムの回」では、縄師の鵺神 蓮(やがみ れん)さんがすごかった。彼は、秘孔を押して人体を自由自在に動かすことができるんです。鵺神さんが秘孔を触ると助手の女の子がとんでもない動きをしたんですよね。あんなの地上波では絶対に見られない。
――鵺神さんは本当にすごかったですね。助手の女の子がとんでもない格好をしながらびくびく痙攣して。しかも橋本さんまでもが海老反りになってガチイキ痙攣してしまっていましたね。もしかするとこの番組からスターが誕生して地上波に出ていくことってありますか?
河崎 それはないかな(笑)。
◆半世紀以上親と同居の実家暮らし、童貞のまま結婚⁉
――河崎監督は、自身をヤバいと思っていますか?
河崎 俺は確かにヤバいんですけれど、健全にヤバいですから。異常にポジティブなんです。でも、狂っていると思います。なんせ両親と同居で実家に56年いたしね。最近やっと実家を出たんです。それも最近、結婚したのが理由です。
――半世紀以上もご実家に!河崎監督は随分、若い奥様とご結婚されたと聞きましたが、初婚なんですか?
河崎 初婚です。それもどうかしてますよね(笑)。
――56歳の初婚と聞くとたくさんの女性を泣かせて独身を貫いてきたのかなと思ったのですが?
河崎 それもないです。しかも童貞状態で結婚しましたから。
――え? そうなんですか?
河崎 いや、そんなことないですよ(笑)。まあ、おかしい人がおかしい映画を作ってきたわけなんです。でも、普通にサラリーマンして結婚していたら、俺みたいなぶっとんだ映画は撮ってないよね。でも『いかレスラー』はヒットしたし、『日本以外沈没』が1番当たったかな。怪獣映画とか現実にないものを作るのが本当におもしろいんです。
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2024.10.02 20:00心霊宇宙人、オーガズム、呪い…“今一番キ●ガイTV番組”の監督・河崎実インタビューのページです。UFO、オーガズム、河崎実、橋本梨菜、ほんトカナ!? ケンドーコバヤシの絶対に観ないほうがいいテレビ!などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで