「ヒトラーは治療で“機械”になった」心理学者がナチス誕生の真実を解明! 怪物を生み出した医師と預言者とは!?
記憶転移――それは臓器移植の際、提供者の趣味や味の好み、生活習慣や記憶の断片が臓器を受けた側に転移したとされる事例である。一般に臓器の提供者家族と受けた患者本人が接触することはあり得ない。しかし、たとえば米国ではクレア・シルヴィア氏のような事例もある。
1988年、クレアは重篤な持病により、心肺同時移植手術を受け回復。術後、自分の食事の好みの変化に気付き、ドナーと家族を突き止めて面会し、1997年に「心臓の交換」と題して手記を出版した。日本では「特命リサーチ200X」(日本テレビ系)等のTV番組が取り扱い、人々に知られることになった。多くの場合は、科学的には未解明な出来事である。
ところが、この臓器移植のように「治療の結果」として患者が変わってしまった実例は世界中で報告されている。しかも、それらの実例が歴史を変えた可能性もあるのだ。今回は、20世紀を変えたある男の事例について解説した2019年10月の記事を再掲する。「
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独裁者アドルフ・ヒトラーの人生は謎に満ちている。現在のオーストリア・リンツに生まれ、画家を志して18歳でウィーン美術アカデミーを受験するも2度も失敗。その後、第一次世界大戦に駆り出された後、あれよあれよという間にドイツ労働者党(ナチ党)で権力を握っていった。人生の落伍者であったヒトラーがなぜドイツの全権力を掌握するに至ったかは歴史の大きなミステリーだ。
この度、そんなミステリーに一石を投じる仮説が飛び出した。ヒトラーを変えてしまったのは、“治療”によるものだったというのだ。英紙「Daily Star」(10月27日付)が報じている。
神経心理学者デイヴィッド・ルイス氏は、新著「Triumph of the Will?」において、心理学者エドムント・フォルスターと自称預言者のエリック・ヤン・ハヌッセンがヒトラーを怪物に変えてしまったと主張したという。
「フォルスターの最初の治療、それに続くハヌッセンの“セラピー”が怪物を生み出した可能性は否定できません」(ルイス氏)
1918年、ヒトラーは砲弾ショックとマスタードガスによる一時的失明で病院に入院した。その時に治療にあたったのがフォルスターとハヌッセンだ。ヒトラーの失明は心理的なものだと診断され、その証拠にアンタンテでのドイツ軍敗北の報せを聞いたヒトラーは病状を悪化させたという。ファルスターはヒトラーをヒステリーだとし、催眠療法での治療を試みた。
そして、フォルスターはヒトラーの中に芽生えていた「神コンプレックス」を利用することで、失明を治したのだ。フォルスターの記録によると、ヒトラーは神を演じることで、確かに視力を回復したという。
悪いことに、この治癒経験により、ヒトラーは「自分が超自然的な力によって導かれている」という妄想にとりつかれるようになった可能性があるという。
退院後、ヒトラーはナチスの前身となる政治グループに参加し、めきめきと頭角を現していくが、1930年ごろにハヌッセンと出会ったようだ。
「ハヌッセンは催眠術を使って、ヒトラーの神コンプレックスを強化しました。また、自己催眠の方法も教え、すぐにトランス状態に入れるようにしたのです」(ルイス氏)
ヒトラーの代名詞にもなっているあの熱狂的な演説は、自己催眠がもたらした神がかり的なパフォーマンスだったようだ。ハヌッセンとの出会いにより、自分の“使命”に揺るぎない自信を持ったヒトラーは、歴史的大虐殺を繰り返していくことになる……。
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2024.10.02 20:00心霊「ヒトラーは治療で“機械”になった」心理学者がナチス誕生の真実を解明! 怪物を生み出した医師と預言者とは!?のページです。ナチス、心理学、催眠術、アドルフ・ヒトラー、神コンプレックスなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで