「おたく」の激変をたどる! おたく文化の国際展示の第一人者・森川嘉一郎が集中講義するイベント開催!
最前線のアートを集中講義で学べる渋谷・道玄坂の「ホワイトルーム」。
第8回目は、森川嘉一郎氏による1日間、全4講「おたく文化史」、10月31日(日)開講です。
「おたく」誕生から38年!
「おたく」という言葉が誕生して38年、そして斎藤環氏が「20世紀名著」として選定した『趣都の誕生―萌える都市アキハバラ』(幻冬舎)から18年。
その著者であり、ヴェネチア・ビエンナーレの「おたく」展やパリ・ジャポニスム2018「MANGA⇔TOKYO」展のキュレーターを務めた森川嘉一郎氏が、激変した「おたく」とその文化を集中講義。大学では1年にわたっての講義となるところを、1日に凝縮して行います。
「おたく」の社会的なイメージや文化としての扱われ方は激変しています。本講では、その起源、どのように変遷してきたのかをたどります。
当初は蔑称だったかもしれないこの言葉が、いつの間にか「クールジャパン」と称されて、日本文化の一端を象徴するものとして利活用されるようになっています。マンガ・アニメ・ゲーム・おたく文化の国際展示の第一人者である森川嘉一郎氏が、文化的な側面だけでなく、市場と権力との関係性など、複合的に読み解いていきます。
他ではまったく聴くことのできない1日集中講義です(※本講座はオンライン配信いたしません)。
森川嘉一郎「おたく文化史」
●第1講・「おたく」と「クールジャパン」
——1983年における「おたく」という蔑称の誕生から、1989年の幼女連続誘拐殺人事件報道による人口膾炙を経て、その「おたく」とイメージ的に結びつけられてきたサブカルチャーが、「クールジャパン」などの額縁に入れられて公的利活用に供される状況に至るまで、「おたく」と「おたく文化」の流転をたどります。
●第2講・「おたく」とアニメ
——「おたく」と称されることになる人物像とアニメとの、イメージ的な結び付きの形成過程を、『ヤマト』『ガンダム』『マクロス』という3作品にまたがる変化を中心にたどります。
●第3講・「おたく」と美少女
——「おたく」とアニメとの結び付きを通して発達したさまざまな表現や様式の中から、美少女キャラクターの絵柄に焦点を合わせ、マンガ・アニメ・ゲーム、さらにはライトノベルなど、さまざまな媒体にまたがって浸透し、そこに文化的アイデンティティが仮託されていった過程をたどります。
●第4講・「おたく」と秋葉原
——「おたく」という人物像と、秋葉原という都心部の街が結び付き、特有の美少女キャラクターの絵柄で街の風景が彩られ、街のイメージが大きく様変わりしていった過程をたどります。(本講義シラバスより)
森川嘉一郎「おたく文化史」
日 程|10/31(日)
時 間|10:00〜17:45(予定)
受講料|10,000円(税込)
会 場|WHITE ROOM(渋谷区道玄坂)
受 講|会場(定員20名)/オンラインはありません。
詳 細|https://cyzo.co.jp/whiteroom/morikawa_01/
※ 本講義は【1日集中講義】です。
※ 会場受講は定員に達し次第、募集を終了します。
ホワイトルームとは
日本の教育では、そもそも「アート作品をどのように見ればいいのか」という基本的なことが確立されない。なぜなら、日本の学校で使用されている「美術(アート)」の教科書は、日本と欧米では大きく違っているから。日本の「美術」の教科書は薄く、アートは自由に見ることが大事だと書いてある。一方、欧米の「アート」の教科書は分厚い。それは「アート」=「美術史」だから。
現代美術の最前線の作品には、ラスコー洞窟絵から始まるギリシア・ローマ、キリスト教、ルネッサンス、印象派などなど膨大なヒストリーとコンテクストがあり、それをどれだけ感受できるのかが重要で、それこそが教養の基準とされている。それは日本の教科書では学べない。美術史を知らないから、いつまでたってもリテラシーが確立できない。
ホワイトルームでは、アートのリテラシーを底上げするために、最前線にいるトップクラスの研究者、最前線のアーティストによって、大学半期分の授業を2日の集中講義で行います。
※講義によって、【1日集中講義】の場合もございます。本講義は1日集中講義です。
※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。
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