Facebookの「未公開ブラックリスト」100ページが流出! 日本のカルト宗教と政治団体もアウト!
フェイスブックが危険視する人物や組織についてのブラックリスト100ページが流出した。日本からはあの有名カルトと政治団体がリスト入りした。
米「The Intercept」(10月13日付)によって公開された同リストには、テロリスト、歴史的悪人、カルテル、民兵組織、反体制派として米国が制裁した団体など4000あまりの項目が列挙されている。テロリストは「中東、南アジア、イスラム教徒」であり、暴力犯罪者とされる者は「主に黒人とラテン系」である一方、「白人を中心とした反政府民兵」については「はるかに緩い禁止事項」が設けられていることから人種差別的な一面もあるとのことだ。フェイスブックはこれまで従業員の身の安全などを理由にリストを公開することを拒否してきたが、ついにその一端が明らかになった。
テロリストのカテゴリーには、イスラム国(IS)やアルカイダの関連団体が、ハマスやヒズボラ、タリバン、イエメンのフーシ派武装勢力、さらにはイランのイスラム革命防衛隊(IRGC)と関係のある「イラン・トラクター製造会社」などと並んでリストアップされており、インドやフィリピンの共産党や、トルコではテロ組織に指定されているが米国では指定されていないクルディスタン労働者党(PKK)もリスト入りしているだけでなく、テロ行為で日本を恐怖に陥れたカルト宗教団体オウム真理教も含まれている。
組織犯罪のカテゴリーには、アメリカの主要なストリートギャングであるクリップス、ブラッズ、ラテンキングス、メキシコの麻薬カルテルであるシナロア、ティファナ、ロス・セタス、ブラジルの組織犯罪ギャング、そしてアメリカで悪名高いマラ・サルバトルチャ(MS-13)などの組織名が見られる。
もっとも興味深いのは「ヘイトグループ」のカテゴリーだ。誰もが認める歴史的ヘイト集団ナチスと並んで、いくつもの“憎しみに満ちた”音楽バンドや、男性の権利団体A Voice For Menが肩を並べているのだ。このカテゴリーには差別主義的な世界中の政治団体も名を連ねているが、その中には日本の政治団体である国家社会主義日本労働者党も含まれている。
個人のカテゴリーにはヒトラーやムッソリーニなど歴史上の人物の名前があがっているが、不可解なことに日本の東條英機や昭和天皇は完全に無視されている。日独伊三国同盟から日本だけを省くとはアジア人差別ではないか!? 2014年アイラビスタ銃乱射事件を起こしたインセル(女性憎悪者)のエリオット・ロジャーやプラウド・ボーイズ創設者のギャビン・マッキネスにも劣るヘイトっぷりだと判断されたのだろうか? 解せない。
フェイスブックがこうした団体や人物に関する投稿を検閲していることが明らかになったとはいえ、実務上はこうした情報をもとに低賃金で雇われている外注のコンテンツモデレーターが不適切なコンテンツを判断し、削除することになる。しかし、このリストだけでは不十分であり、勘違いや知識不足から無害なコンテンツを誤って削除してしまうこともあるというが、こうした検閲が行き過ぎると表現の自由を許さないただの言論封殺になってしまう恐れがある。フェイスブックの動向には今後も注意が必要だ。
参考:「The Intercept」、ほか
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