女性4人を魔女に仕立て上げて焼き殺す群衆! アフリカでまたも「魔女狩り」事件発生、蛮行の背景に何が?
ケニア・旧ニャンザ州東部キシイで今月17日、50~80代の村人4人が魔術を実行した疑いでリンチされ、生きたまま焼き殺される魔女狩り事件が起こった。死亡した4人が女性で、それぞれジェミマ・ミロンガさん(60)、アグネス・オトトさん(57)、シガラ・オンクウェアさん(62)、シンデゲ・マヤカさん(85)と特定された。
魔女狩りの発端は、前日16日夜に「誘拐」された男子高校生(17)が意識不明の状態で発見されたことだった。彼は衰弱しきっており、村人たちに唾を吐きかけられて目を覚ました後、混乱した様子で話し始めたという。彼が「魔術をかけられた」のは今回が初めてではないとされる。村人の一人は次のように語った。
「奴等(魔女)が彼(高校生)を誘拐するのは5回目ではないにしても4回目だと思います。誘拐の前夜、彼の家の外に十字架が埋められました。彼はずっと病んでいます。実際、両親は彼を治療するためにすでに何もかもを売ってしまいました」
他の村人もジャーナリストのインタビューに対して次のように答えた。この女性は事件当時、農場へ向かう途中だったという。
「最初は何が起こったのかわかりませんでしたが、近づいてみると、少年が横になっているのが見えました。人々が少年に唾を吐きかけると、彼は話し始めました。ちょうど女性たちが暴徒によって捕らえられて火を放たれていたときです」
この日の朝、シンデゲさんは教会へ行く準備をする前に、自宅で鶏にエサをやっていた。彼女は自分が「魔女」と宣告されたことを知らなかった。斧や棍棒などを持った人々がマヤカさんの家へ押し入って、驚いている彼女を引きずり出し、小学校の校庭に連れて行った。
シンデゲさんは神の赦しを求めて異言で話したが、釈放されなかった。その後、慈悲を求めたが、聞き入れられなかった。2万シリング(約2万円)を何とか調達して渡したが、それも意味をなさなかった。彼女の息子であるクリストファー・マヤカさんが止めようとしたが、後頭部を殴られて意識を失った。後に近所の薬局で意識を取り戻した彼は、母親がリンチされて死亡したことを知った。
シンデゲさんをはじめ、殺害された4人の女性は、高校生を誘惑してゾンビに変えたと非難された。魔女狩りの実行犯らは、15日夜に高校生の家の前に十字架が埋められ、これが魔女の訪問を意味すると解釈した。17日には魔女を特定するために村人全員を集め、儀式によってシンデゲさんらを「魔女」に仕立て上げ、生きたまま焼き殺した。
実行犯ら4人は19日、殺人容疑で警察に逮捕された。検察は、容疑者らの精神的検査と死者の剖検を実施するため、長期間の拘留が必要であると述べた。治安判事は容疑者らを警察署に10日間拘留することに同意し、その期間内に書類を完成させるよう警察に指示した。容疑者らは今月29日に法廷で審理される予定である。
関連記事
人気連載
“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】
現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...
2024.10.02 20:00心霊女性4人を魔女に仕立て上げて焼き殺す群衆! アフリカでまたも「魔女狩り」事件発生、蛮行の背景に何が?のページです。魔女狩り、リンチ、ケニア、暴徒、標葉実則などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで