《京王線無差別刺傷》調布の『ジョーカー』はインセルなのか? 映画『ジョーカー』公開後も銃乱射事件…
東京都調布市を走行していた京王線特急内で乗客17人が負傷した事件。報道によると、殺人未遂容疑で現行犯逮捕された男は「仕事や友人関係がうまくいかず、人が多いハロウィンの日に大量殺人を計画した」と供述していることが捜査関係者への取材で分かっている。
本人がジョーカーのコスプレをしていたことから、2019年に公開された映画『ジョーカー』からの影響を疑う声は大きい。ジョーカーも、地下鉄で男たちに襲われた際に、持っていた銃で男たちを銃殺したことから、破滅への道を歩むことになる。犯人が、何らかのインスパイアを受けて犯行に及んだ可能性は高い。そこで気になるのが、「ジョーカー支持者の異常行動」としてアメリカでも問題になった議題、“インセル”だ。以下、インセルに関する記事を再掲する。
10月4日に日本でも公開され、大ヒット上映中の映画『ジョーカー』。『バットマン』の宿敵ジョーカーが誕生する経緯を描いた本作は、意外な層からも支持を受けている。
インセル(非自発的独身者)と呼ばれる集団だ。望んでいるにも拘わらず、恋愛やセックスのパートナーを持つことができない、主に異性愛者の白人男性を指す。映画『ジョーカー』では、後にジョーカーとなる主人公のアーサー・フレックが隣人のシングルマザーに性的に拒絶される描写があることがその理由だという。
そうした中、インセルのヒーローであるジョーカーを侮辱したとして、怒りをぶつけられている女性がいま話題になっている。英紙「Daily Star」(10月17日)が報じた。
非難されているのは、米国人のヴェロニカ・レイさんだ。フェイスブックに2万8千人のフォロワーを持つ人気コスプレイヤーだが、今月15日にヴェロニカさんが「女性版ジョーカー」のコスプレ写真を投稿したところ、全米のインセルが一斉に激怒したというのだ。
「フィーモイドがこんなコスプレをするなんて極めて無礼で不快だ。この女を擁護するやつはクーマーだ」
フィーモイド(femoid)とは“魅力的な女性”、クーマー(coomer)は“熱狂的な自慰行為者”や“ポルノ中毒者”を意味するネットスラングだ。つまるところ、魅力的な女性であるヴェロニカさんが、非モテのヒーローであるジョーカーのコスプレをしたことが侮蔑的だと感じているようだ。そして、彼女に肩入れする者はポルノを1日中見て自慰することだけが生き甲斐の見下げた人物と同等ということだろう。インセルも性行為の相手がいないなら、自慰しているのではないかと思うのだが……。
一方、怒り狂うインセルを揶揄する発言も見られる。
「お前たちは爆乳のアニメキャラには文句言わないのに、なんで彼女に怒るんだ? 実は男が好きなんじゃないのか?」
ただし、インセルの怒りは侮ることができない。アメリカでは『ジョーカー』公開とともに、それを模倣した銃乱射事件が起こるのではないかと戦々恐々としていたのだ。ニューヨーク警察に至っては、秘密部隊を劇場に送り込み、警戒にあたったほどだ。上映中に何かが起こったら、すぐさま沈静化するつもりだったという。また、各劇場では荷物チェックが徹底された。
関連記事
人気連載
“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】
現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...
2024.10.02 20:00心霊《京王線無差別刺傷》調布の『ジョーカー』はインセルなのか? 映画『ジョーカー』公開後も銃乱射事件…のページです。コスプレ、ジョーカー、インセル、フィーモイド、クーマー、非自発的独身者、京王線、調布などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで