ビル崩壊で42人死亡! テキトーな捜索活動に遺族憤慨、死体も傷つき…=ナイジェリア
今月1日、ナイジェリア・ラゴスのイコイ地区で建設中だった21階建ての高層ビルが崩壊した。
ババジデ・サンウォ=オル知事は6日、死者が42人、生存者が15人であると発表した。現場での捜索救助活動中に、さらに4人の遺体が回収されたという。また、5日時点で生存者が9人とされていたが、現場で新たに6人の生存が確認され、救助後は警察病院で治療を受けている。
サンウォ=オル知事は、6日朝の時点で49家族が行方不明者の登録を提出し、これらの登録簿は州政府が救出された生存者の詳細を把握すること、及び回収された遺体の身元を特定することに利用されたと述べた。また、遺族に対して助成金や葬儀費用を支給する予定であり、入院中の生存者を財政支援していると説明した。
現在も遺体の身元特定のため、関係者らが病院を訪れている。地元誌「Punch Newspapers」は、このときの様子を報じた。関係者らは遺体安置所へ入る前、係員から行方不明者の最新の写真と血縁関係の身分証明書のコピーを要求され、さらに「あなたは遺体を特定するために呼ばれていますので、強い気持ちでいなければなりません」と忠告を受けた。愛する者の遺体を確認した遺族は、涙を流しながら遺体安置所から出て来るのだった。遺族の中には、死者の財産をめぐって争いが生じている家庭もあるという。
一方、捜索救助活動の方法をめぐり、関係者らの間に怒りと欲求不満が蔓延しつつあるとBBCは報じた。8日の捜索救助活動では、掘削機が注意を払わずにコンクリートを掘り起こしたり持ち上げたりしたため、現場に集まった関係者らは作業員に対して罵声を浴びせる事態に発展した。
叔父が行方不明のままであるバカレ・ファラティ氏は「私は彼ら(作業員)を信じていません」と述べ、落胆した表情で「これは回収作業です。救助活動ではありません。彼らは遺体の捜索に注意を払っていません。今朝彼らが引き抜いた1人の遺体は掘削機によって解体されていました」と付け加えた。また、当局が初日に7時間活動を止めたことに対する不満も口にした。
匿名の30代男性も捜索のペースが遅いことに怒りを露わにし、「この国でいかに人命が軽視されているかを示しています」と述べた。ビルが崩壊してから30分後に現場に到着したという匿名の作業員も「ひどい混乱でした。他の建設業者が4人の遺体を回収しようとしました。しかし、掘削機は4時間も来なかった上、作業を開始してから15分後に故障しました」と話した。
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2024.10.02 20:00心霊ビル崩壊で42人死亡! テキトーな捜索活動に遺族憤慨、死体も傷つき…=ナイジェリアのページです。ナイジェリア、掘削機、遺体、崩壊、標葉実則、高層ビルなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで