女性が“何か”に怯える異様な映像と貯水槽の怪死体… 未解決「エリサ・ラム事件」に“まさかの新事実”発覚!
■ 遺体の発見
そして2月19日、ラムの遺体がホテル屋上にある4つの貯水槽の一つから発見された。きっかけは宿泊客からの水の出が悪い、変な色や臭いがあるというクレームであった。客室やキッチンに水を供給していた巨大な貯水槽であったが、保守のための蓋は遺体を取り出すには小さすぎて、警察は貯水槽の一部を切断してようやく腐敗した彼女の遺体を回収した。発見当時、遺体は全裸で、監視カメラ映像に映っていた服が水中に浮いていたという。
司法解剖の結果、ラムの死因は溺死であることが判明した。暴行の痕跡はなく、毒物やドラッグも検出されていない。微量のアルコールが検出されたものの、自殺という痕跡も見つからなかった。
遺体が発見された貯水槽への扉や階段は施錠され、警報機も設置されていた。しかし、避難経路を使えば貯水槽まで行くことができたし、しかもその蓋は開け放たれたままだったという話もある。監視カメラ映像が示すように、ラムが何者かに追われ、最終的に貯水槽に放り込まれた可能性は否定できない。
一方で、ラムにはうつ病と双極性障害の既往歴があり、いくつかの薬を処方されていた。また、彼女のブログには自らの病や学業への不安や悩みなどが書き綴られていた。エレベータ内での奇妙な行動も、精神病によるものであるとすれば説明はつく。動機は不明であるが、彼女は自ら貯水槽に身を投げた可能性もある。
事件なのか事故なのか、それとも自殺なのか……。不可解な状況であったが、当局は事件の4カ月後、ラムの死を「不慮の事故」が原因だったという報告書を発表した。
現場となったセシルホテル。画像は「Wikipedia」より引用
■真相究明は今も
当局の報告書を信じず、今も真相究明を続けるジャーナリストの一人、ジェイク・アンダーソン氏は、セシル・ホテルや現地警察への取材から、事件にはまだ裏があると訴えている。
報告書はラムが精神病を悪化させて自殺したと匂わせているが、それは隠蔽に過ぎないというのがアンダーソン氏の主張で、警察やホテルが内部にはびこる腐敗やスキャンダルを隠蔽するため、事件は隠蔽されたのだというのだ。彼は事件に関する新事実を明らかにする新著『Gone at Midnight: The Mysterious Death of Elisa Lam』を2020年に発売する予定だ。
ラムはなぜ死んだのか? 不気味な監視カメラ映像と共に、彼女の不可解な死は今後も語られ続けるのだろう。
参考:「The Mind Unleashed」「Wikipedia」「YouTube」ほか
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