恐ろしすぎる姿の「絶望ミイラ」が発見される! 全身を縛られ、両手で顔を覆い… いったいなぜ?=ペルー

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 いったい誰が、何のために、こんなむごたらしい姿で彼をあの世に送り出したのか――。

■全身を緊縛され両手で顔を覆っているミイラ

 今年11月、南米ペルーの首都リマ近郊で、ひょんなことからミイラが1体見つかった。発掘したのは、リマにあるマヨール・デ・サン・マルコス国立大学の考古学研究チームだが、ミイラ探しをしていたわけではなかったため、「完全に想定外」だったと驚きを隠せない。

恐ろしすぎる姿の「絶望ミイラ」が発見される! 全身を縛られ、両手で顔を覆い… いったいなぜ?=ペルーの画像1
「Daily Mail」の記事より

 ミイラの年代は、スペインに征服される前の時代、さらには15世紀のマチュピチュ遺跡で知られるインカ文明よりも以前(プレ・インカ)まで遡り、推定1200年~800年前だという。

 発見現場は、海沿いのリマから内陸へ約25キロ入ったカハマルキージャ遺跡で、ここはかつて商業中心地として栄えていたそうだ。推定では、このミイラは現在のペルーのアンデス山脈の高地からカハマルキージャへやってきた25~30歳くらいの若者だった可能性が高い。

 ミイラが埋葬されていた地下墳墓近くでは、ラマの骨が見つかっている。当時の人々は普通にラマを食べていたので、ラマ肉は死者への供物と考えられるだろう。また、複数の海産軟体動物も見つかっており、これらがわざわざ海から内陸に運ばれたことを示している。

恐ろしすぎる姿の「絶望ミイラ」が発見される! 全身を縛られ、両手で顔を覆い… いったいなぜ?=ペルーの画像2
「Daily Mail」の記事より

「遺体が墓に安置された後も、長い間、子孫が戻ってきては供え物を置くような活動があったのでしょう」と、発掘チームを率いる考古学者のピーター・ヴァン・ダーレン・ルナ博士は解説する。つまり、定期的に墓参りが行われていたことを裏付ける重要な手がかりということらしい。発見された状況から、このミイラは一般市民というよりも、当時の社会では比較的地位の高い階級とされ、有力な貿易商だったとする説もある。

 しかし、何よりこのミイラが異端なのは、そのおどろおどろしい姿かたちではなかろうか。ロープできっちり縛られているのだ。しかも、両手で顔を覆っている。その細く長い指先は儚げで、生前は良家の子息だったことを伺わせるようで痛々しい。まるで雨乞いの生贄にされてしまい、絶望した人間が悲嘆に暮れている姿と言ったほうがしっくりくる気がする。

恐ろしすぎる姿の「絶望ミイラ」が発見される! 全身を縛られ、両手で顔を覆い… いったいなぜ?=ペルーの画像3
「Daily Mail」の記事より

 正直、エラい人をロープで縛って葬るという行為が不穏だ。しかしながら、当時のペルー南部では、このように亡骸を緊縛することは葬礼の習慣だったという記録も残っている。

 残念ながら現在までに、このミイラ化した男性が病死したのか、ある種の人身御供になったのかは判定されていない。そのため、研究チームは放射性炭素年代測定などの分析を行って、より正確なミイラの年代を絞り込み、人物像についてもさらにクローズアップしていく方針だという。

 それにしても、日本でなら犯罪としか考えられないグロテスクな弔いスタイルだ。

参考:「Daily Mail」、「CNN」、ほか

文=佐藤Kay

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