M-1決勝進出 錦鯉・長谷川雅紀が「他人の目を意識しない」本当の理由(インタビュー)
昨年『M-1グランプリ2020』で決勝に進み、「史上最年長ファイナリスト」として話題になったお笑いコンビ・錦鯉。彼らは、今年の『M-1グランプリ 2021』でも2年連続ファイナリストとなり、19日(日)の決勝戦を目前に控えている。
そんな彼らが11月17日に初めての著書『くすぶり中年の逆襲』(新潮社)を出版した。2人の生い立ちや芸人としての歩みを振り返る内容になっている。現在50歳の長谷川雅紀と43歳の渡辺隆は、これからどのようにお笑い界を生き抜いていこうとしているのか? 全4回にわたるインタビューをお届けする。
■自分の年表を書いてみたいと思った
――この本を出すきっかけは?
長谷川雅紀(以下、長谷川) 「本を出しませんか?」というオファーを新潮社さんから今回いただきまして。あと、昨年の『M-1グランプリ』で決勝進出が決まったときの記者会見で、僕が「『人生大逆転』っていう本を出したいです」って言ってたんですよね。だから、それもきっかけになったかもしれないです。
渡辺隆(以下、渡辺) ボケで言った感じなのにね。
長谷川 ボケじゃないよ。本当に出したいと思ってたんで。
――なんで本を出したかったんですか?
長谷川 うーん、なんででしょうね? やっぱり芸人を始めたときに、自分の本やDVDを出したいって思っていて。書店とかに並んでいるのを見たかったんです。
――本が好きなんですか?
長谷川 いや、本はそこまで好きではないです。
渡辺 今まで読んだ本は何冊だっけ?
長谷川 5冊ぐらいなんですけど。でも、本を出したかったのは本当なんです。そういうのなんて言うんでしたっけ? 「自意識過剰」じゃなくて……「自分をアピールしたい」みたいな言葉があるじゃないですか。
――「自己顕示欲」ですか?
長谷川 そう、それ! 自己顕示欲が強いのかな。
渡辺 「正解!」じゃねえんだよ。
長谷川 自分の年表を書いてみたいと思ったんですよ。何年にどんなことがあった、とか。年表を書きたいっていう思いが本を出したいにつながりました。
――では、夢が叶ったんですね。
長谷川 でも、まだ実際に書店で本があるところを見れていないんですよ。早く行きたいとは思っているんですけど。
――忙しくてなかなか行けないんですか?
長谷川 そう、なかなか行けなくて、さらに腰を痛めちゃって、本屋にも行けなくなっちゃって。ハッハッハ!
渡辺 笑いごとじゃねえんだよ。(苦笑)
――この本はお2人の対談形式になっていますが、どうしてこの形にすることになったんですか?
渡辺 出版社さんからの提案ですね。こっちも「あ、それいいと思います」って。結果として読みやすいからこの形式で良かったと思います。雅紀さんでも読めたので、たぶん老若男女問わず読めるつくりなんです。会話だったら読める、みたいなのあるでしょ?
長谷川 別に会話じゃなくても読めるよ。
渡辺 読めるの? 情景描写とか読めないでしょ?
長谷川 そういうのはちょっと苦手ですね。木漏れ日がどうとか。
――内容はお2人の自叙伝なので、真面目な書き方になってもおかしくないんですが、この本ではボケとツッコミみたいなのも入っていて面白く読めますね。
渡辺 重たい話も軽く聞けるみたいなところはありますよね。一番いい書き方ができたかなと思っています。
――コンビの間でも生い立ちとかの細かい話って普段そんなにしないんじゃないですか?
渡辺 僕はほぼしてないですけど、雅紀さんは聞いてないのにしゃべってくるんですよ。
長谷川 そうですね、隆のそういう話ってあまり聞けないから良かったです。
関連記事
人気連載
“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】
現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...
2024.10.02 20:00心霊M-1決勝進出 錦鯉・長谷川雅紀が「他人の目を意識しない」本当の理由(インタビュー)のページです。M-1グランプリ、錦鯉、くすぶり中年の逆襲、決勝戦などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで