【M-1決勝】「ボケてない。生きてるだけ」錦鯉の漫才が今ウケる理由とは(インタビュー)
■壮絶借金エピソード
――あと、雅紀さんが借金に追われていた時期があって、それで集中力がなくなって仕事にも支障が出ていたっていう話を聞いたんですけど。それは錦鯉を組んでからのことですか?
渡辺 組んでからです。
長谷川 どうしようもなかったですね。バイトをフルでやってたんですけど、ギャンブルで借金をこさえていたんですよね。
渡辺 財布の中に札が入ってることがなかったもんね。小銭しか入ってなかった。
長谷川 これもはたから見たら「そんなわけないだろ」って言われるんですけど、ギャンブルやるからなんですよ。最後の千円まで「奇跡が起こるかな」と思って使っちゃうから、結局小銭しか残らないんです。それで後輩に「帰りの交通費だけ貸して」って300円だけ借りたりとか。
当時、立川に住んでいて、立川で電車を降りなきゃなんないのに寝過ごして八王子まで行ってしまって。終電で帰れなくなって財布の中見たら40円しかなかったから、八王子から歩いて帰ったこともあります。そのときでも40歳ぐらいだったから、ちょっと大人としてどうなんだみたいなのはありましたね。
――ギャンブルは今もやるんですか?
長谷川 今はもうやらないです。
――行きたくもならないですか?
長谷川 今は行きたくもならないですね。不思議なもので。
■知られざるプライベート
――今はプライベートでは何が楽しいですか?
長谷川 この間、人生で初めてテレビを買ったんですよ。今まで買ったことなくて。今のテレビってYouTubeとかAmazonプライムとかTVerも見られるじゃないですか。それでテレビを楽しんでます。
渡辺 「やっとテレビが家に来た」って、いつの時代の人なんだよ。「やったー、街頭テレビじゃない、力道山が家で見られる」って。
――今はテレビのお仕事も増えていると思いますが、手応えはありますか?
長谷川 本当に難しいですね。毎回収録が終わるたびに「あれ、大丈夫なのかな?」「正解はどっちだったんだろう?」とか考えちゃいます。終わってから「よっしゃ、今日は良かったな」みたいなのって1回もないです。でも、実際オンエア見たら面白くなっていたりして。正解がわかんないですよね。
渡辺 正解はわかんないよね。でもテレビの仕事は本当に楽しいですね。ありがたいです。
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2024.10.02 20:00心霊【M-1決勝】「ボケてない。生きてるだけ」錦鯉の漫才が今ウケる理由とは(インタビュー)のページです。借金、M-1グランプリ、錦鯉、くすぶり中年の逆襲などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで