カナダの超極秘UFO調査「プロジェクト・マグネット」とは!? 一生を捧げた男が辿り着いた4つの真実

 かつて行われていた画期的なUFO研究が導き出した“事実”とは――。1950年代にカナダで行われていた極秘のUFO研究プロジェクト「プロジェクト・マグネット」が脚光を浴びている。

■極秘UFO調査「プロジェクト・マグネット」とは!?

 1910年にカナダ・アルバータ州レスブリッジで生まれたウィルバ―ト・ブロックハウス・スミス(1910~1962)は、バンクーバーのラジオ局CJORのチーフエンジニアを務めた後、1939年からカナダ連邦運輸省に勤務し、同省の上級ラジオエンジニアに就任。そこで彼は、戦時中のラジオ監視システムを設計し、無線技術にいくつかの画期的な進展を成し遂げ、その過程で多くの特許を取得するという優れた業績を残している。

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ウィルバ―ト・ブロックハウス・スミス 画像は「YouTube」より

 この異才のエンジニアは、地球が持つ磁性とそれによって生じる磁場「地磁気(geo-magnetic forces)」が持つ力に深い関心を抱き、奇しくもこの時期に盛り上がりを見せはじめたUFO現象と地磁気の関係に着目することになった。その結果、エイリアン、UFO、および地球外先進技術を調査するためのカナダ史上きわめてレアなプロジェクトである「プロジェクト・マグネット」が発足することになったのだ。

 当時のスミスの見解では、昆虫学者が昆虫を研究するのと同じように、エイリアンはおそらく我々を研究対象として扱っているというものだった。そして、エイリアンの生命としての形態は人間とはまったく異なっており、ロボットのような存在であるかもしれないと考えていた。

「私たちが目撃データだけに頼るのであれば、これらの生き物についてかなり一方的な思い込みを得てしまうに違いありません。空飛ぶ円盤が驚異的な速度で移動し、突然停止したり方向を変えたりするのを目にした場合について考えてみましょう。私たちの物理学の概念の下では、肉、血、骨で構成された生物は、そのような行動で生じる恐ろしい力に耐えることができません。したがって私たちは、エイリアンの正体はこれまで遭遇したことのないある種のロボットか、またはその類の生物でなければならないとの仮定へと導かれます」(スミス)

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「Mysterious Universe」の記事より

 そしてスミスは、それらのUFOの地球上における動力源はおそらく地磁気であると確信するようになっていったのだ。スミスは政府高官や要人との話し合いを続け、エイリアンの技術である地磁気を使った推進システムを研究する必要性を説き、1950年12月に国家公認のUFO研究プログラム「プロジェクト・マグネット」が運輸省内に創設されたのである。

「地磁気に関する私たちの仕事は、人類がすでに手にしている技術と、空飛ぶ円盤を設計して操作する技術との間をつなぐ可能性が高いように思われます。私たちの地磁気調査が正しい方向にあると仮定すると、空飛ぶ円盤についての理論は非常に単純になり、観察されたすべての特徴が定性的および定量的に説明されます。私たちは、新しいテクノロジーへと至る道を進んでいると信じています。空飛ぶ円盤に関して現在行われている調査により、異なる技術の存在が裏付けられています」(スミス)

 この研究の過程でスミスは、地球の磁場から十分なエネルギーをうまく抽出できただけでなく、空飛ぶ円盤の一種のミニバージョンを設計し、本質的にこの技術が機能することを証明したとする報告を書いた。

 またスミスは、オタワ郊外のシャーリーズ湾に天文台を設置してUFOを観測し、その物理的特性と局所的な磁場および放射線場の異常への影響を測定および監視する体制を整えた。この目的のために同施設には、磁力計、ガンマ線検出器、強力な無線受信機、重力場を測定するための重力計が完備されていた。こうしてカナダ史上、類まれに見る国家公認のUFO研究プロジェクト「プロジェクト・マグネット」が本格始動したのである。

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「Mysterious Universe」の記事より

■「空飛ぶ円盤は存在する」

「プロジェクト・マグネット」の調査と研究に加え、スミスはこの時期にアメリカで起きていたUFO事件にも深い関心を持ち、独自の調査を行っていた。そして1952年に彼は米空軍がワシントンD.C.の近くで撃墜されたUFOの残骸を回収していたと主張し、彼自身がその残骸の一部を実際に調査研究したと証言したのである。スミスにはアメリカの極秘のUFO調査にアクセスできる権限があったということなのだろうか。

 その後のレポートで、スミスはUFOについて「おそらく先進的な地球外文明から来ている」もので、大気圏内を飛行するためにほぼ確実に地磁気を利用していると改めて強調した。彼はまた、内部情報源から自身の理論を裏付ける機密情報を入手し、そこから得た重要な“事実”を列挙している。

1. この問題は、アメリカ政府で最高機密に分類され、水爆の調査研究よりも機密レベルは高い。

2. 空飛ぶ円盤は存在する。

3. エイリアンの手口は今だ不明だが、ヴァネヴァー・ブッシュ(Vannavar Bush)博士が率いる小グループによって精力的な調査が行われている。

4. 問題全体はアメリカ当局によって非常に重要であると見なされている。

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