“誰にも見えない友達”がいた… オカルト現象が起きる稽古場オーナー横澤丈二の心霊体験
・引越し当日のこと
引越し業者の車が先に行って、父のマイカーで家族がそのボロアパートを出ていく時、はっきりとその子は僕に手を振っていた。そして、車が加速して見えなくなるまでその子は小さな体で全力で走りながら僕に手を振り、見送ってくれたことを今でも覚えている。母はそんな見えない子に手を振ってどうするのと言っていたが、父はどこか信じようとしてくれたのだろう。ずっと前を見ては、ちらっとバックミラーを見てを繰り返していて……。本当にその子がいるんじゃないかと思ってくれていたように感じる。そして、僕たち家族は永福町から少し離れた世田谷区に引っ越すのだった。
世田谷区に引っ越した後も、当然僕は不思議なものを見ては、それを追いかけてみたり、ずっと誰もいないのに誰かと喋ってたりしている子供だった。それは幼稚園に入っても変わらなかった。周りから見えなくても僕には見えているのだから仕方ないとすら思っていた。しかし、小学生に上がった途端、僕のこの行動がいじめの対象になってしまったわけだ。
……これはどうしようもないのである。道路の歩道を渡れない子がいたので、僕が手を引いて渡らせてあげていると、友達は「一人で何をやっているの?」となる。誰もいないのに手を引こうとするなんて、こんなことを小学生になってもやっていれば、当然いじめられるし、どんどんエスカレートしていった。小学校の学校生活はそれはもう辛くて大変な毎日だった…。
・僕にとっての最大の友達は
唯一友達だと思えるものはホラー映画だったのである。それは、見えないものが見えたり、起きる筈のないことが起こったりする。いわば、怖いもの見たさで見ているのではなく、自分に近い世界があるんだと一生懸命映画が説明してくれているように思えて、自分の味方だと思ったからである。自分が見ているような世界を作る人がいるんだという安心感から、僕はこのホラー映画にどんどんのめり込むようになっていくのである。この小学校時代のお話はまた次の機会に詳しくお話しよう。
とにかくこの不思議な現象…すなわちオカルト現象が起こる稽古場が私にとっては最高の味方であり、また友でもあったのだった…。それではまた次回。
(ヨコザワ・プロダクション)
★ヨコザワ・プロダクションの稽古場の様子を取材した「デニスの怖いYouTube」が約30万再生回数!是非ご覧ください!
※ヨコザワ・プロダクション公式HPはこちら
※オカルトセブンについてもHPを参照ください!
※トカナが横澤さんにインタビューした記事はこちら
※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。
人気連載
“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】
現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...
2024.10.02 20:00心霊“誰にも見えない友達”がいた… オカルト現象が起きる稽古場オーナー横澤丈二の心霊体験のページです。幽霊、怪奇現象、ヨコザワ・プロダクション、ヨコザワプロダクション連載などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで