最近多発の地震と「耳鳴り」に明らかな相関! 聞こえたら本当にヤバい音と恐怖のメカニズムとは?

■長年の分析でわかってきた傾向

 筆者は2003年6月頃、関東での地震発生前に耳鳴りが起きることに気づき、相関関係を確かめるためにExcelで記録を始めた。当時はソフトウエア開発を行っていたSEだったので、この手のデータ解析は得意だった。

 そして自分の「耳鳴り」を観察することでいくつかわかってきたことがある。まず、耳鳴りに「閉塞」が伴うと地震発生の可能性が高まるようだ。閉塞とは一時的に耳が詰まって聞こえなくなることで、飛行機に乗っている時に感じるような「耳圧」、つまり耳に圧がかかる現象だ。筆者の場合、閉塞の後で「ピー」「ポー」という音の耳鳴りがあると、翌日までにほぼ確実に地震が起きる。

 次にわかったのは、耳鳴りがあると2日以内に地震が起きることで、それより延びることはない。下図は、過去の記録からM4.0以上の地震が起きた例を絞り込んだものだ。一番右の列が地震発生までの遅延で、「-」とある場合は耳鳴りと同日に地震が起きた例だ。

最近多発の地震と「耳鳴り」に明らかな相関! 聞こえたら本当にヤバい音と恐怖のメカニズムとは?の画像5
画像提供=百瀬直也

 このように、筆者の場合は十勝沖のような遠方の震源でも、M6クラスの大規模な地震では体感することがあるようだ。逆に、茨城県沖のように関東の近場であれば、M3クラスの小規模な地震でも耳鳴りが起きることがある。

■「体感」がなくても予測はできる

 このように、耳鳴りと地震発生の関係は電磁波によって説明がつくものであり、決して疑似科学ではないと筆者は考える。そして、このことは誰よりも「体感」する人々がよくわかっていることだろう。また、自身の耳鳴りと地震には関係が見られないという場合でも、前述のようにYahoo!JAPANリアルタイム検索を頻繁に参照し、「耳鳴りのツイート数グラフ」で顕著に多い日があれば、当日~翌日までは国内で大きな地震が起きるかもしれないと考えて用心することはできる。なお、筆者の研究では地震を「体感」する人々には圧倒的に女性が多い。女性の方が電磁波に対する感受性が強い可能性が考えられるが、それは今後の研究課題としたい。

 

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文=百瀬直也

超常現象研究家、地震前兆研究家、ライター。25年のソフトウエア開発歴を生かしIT技術やデータ重視の調査研究が得意。
Webサイト:百幸.com
ブログ:『探求三昧』
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Twitter: @noya_momose

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