日本古来の予言神事・粥占2022で信じがたい結果!! 秋から天変地異、「上下の波が…」謎のお告げも

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　毎年恒例の、各地の神社で行われる「粥占（かゆうら）」の結果が今年もようやく出揃った。各種の穀物で粥を炊き、その煮え具合で農作物や世相の吉凶を占う伝統的神事で、過去には最も知られる諏訪大社の「筒粥神事」で「三行半（みくだりはん）」を意味する凶相となると、東日本大震災が発生したことで人々を驚かせたが、粥占で“凶兆”と出た年には水害や大地震などの自然災害が多発する傾向がある。1月上旬から3月中旬にかけて全国の神社で行われた粥占の結果を紹介し、今年の災害などの傾向を伺うことにする。

■凄まじい的中率！ 過去の事例

　関東地方から本土の西日本にかけては1月15日頃に行われることが多い粥占だが、九州の神社では3月15日頃に実施される。まず、これまでに粥占が的中した事例をいくつか紹介する。

・ 2005年、千栗（ちりく）八幡宮（佐賀県）の「お粥試し」で「地震に注意」の結果。

→ 5日後の3月20日、福岡県西方沖地震（M7.0）が発生し、1200人以上が死傷。

・ 2011年、諏訪大社（長野県）の「筒粥神事」で五分満点「三分五厘」の結果。「三行半」を意味する凶兆として「今年は怖い1年。過去20年間で最も悪い結果が出た」と権宮司が声明発表。

→ 約2カ月後、東日本大震災が発生。

・ 2016年、千栗八幡宮（佐賀県）の「お粥試し」で、事故・地震が「大いに見ゆ」（兆候がある）の結果。

→ 約1カ月後、熊本地震（M7.3）が発生。

・ 2018年、諏訪大社の「筒粥神事」でまた五分満点「三分五厘」の結果。「今年前半はよくない。注意が必要」「急な災害や天候不順に注意」との総評。

→ 同年6月18日に大阪府北部地震（M6.1、最大震度6弱）発生、死者6人。さらに9月6日には北海道胆振東部地震（M6.7、最大震度7）発生、死者47人。

・ 2020年、大学稲荷神社（福岡県）の「粥占い」では、流行病が「大いに見ゆ（非常にあり得る）」。

→ 新型コロナウイルスの猛威が日本を襲った。

　このように、災害や疫病などの警告が的中した例を挙げれば枚挙に暇がない。各神社における粥占の結果は、その神社が位置する都道府県に向けての警告である場合が多いのだが、筆者が特に重要と捉えている諏訪大社の「筒粥神事」と千栗八幡宮の「お粥試し」の結果は、当該県のみにとどまらず、東日本大震災のような全国に影響を及ぼす災害などが起きるケースも多い。

■2021年の「粥占」結果を検証

　では次に、昨年に行われた粥占がどのくらい的中していたのか、以下に簡単にまとめる。

・ 大山阿夫利神社（神奈川県）の「筒粥神事」で、「天候は極端に悪くはないが、梅雨時の大雨や夏の猛暑に注意が必要」の結果。

→ 7月1～3日に、令和3年7月集中豪雨で死者22人。8月11～16日に令和3年8月集中豪雨、九州・北陸・中国地方等で死者13人の水害が発生した。特に令和3年7月集中豪雨では、静岡県や神奈川県を中心に大雨が降り、隣県の静岡県熱海市で土石流災害が発生し死者26人の大災害となった。

・ 師岡熊野神社（神奈川県）の「筒粥神事」で、「雨」が「半分」（昨年も半分）、「風」が八分（昨年は七分）、「世の中」が七分（昨年が半分）となり、特に豪雨災害などに注意が必要との結果。

→ 前述の大山阿夫利神社の結果と同様に、令和3年7月集中豪雨では神奈川県も大きな被害が出た。

・ 諏訪大社下社春宮（長野県）の「筒粥神事」で、世相は「三行半」を意味する「3分5厘」、4年連続で“最凶兆”となった。神職からは「今年の後半はだんだんと世の中が良くなっていくのではないか」としながらも、「気を付けないと好転しないというお告げ」と語られた。

→ 前述と同じく、7月1～3日に令和3年7月集中豪雨。さらに、8月11～16日に令和3年8月集中豪雨。そして、諏訪大社4宮のうち最古の社である前宮がある茅野市宮川地区では、9月5日からの局地的豪雨により土石流災害が発生し、住宅の全壊などの被害。粥占で注意を促していたのは、このことだったのだろうか。

■2022年の「粥占」結果

　では、いよいよ今年の粥占の結果をまとめる。

 
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