【実録】ハイになる禁断の毒ハチミツ「マッドハニー」をガチ実食! 謎の浮遊感、想定外のヤバい事態に…!
「マッドハニー」という通称で知られるネパール産のハチミツがある。ヒマラヤに住むヒマラヤオオミツバチが集めたハチミツなのだが、問題は彼らが蜜を集めてくる花にある。それはツツジやシャクナゲの一種で、蜜にグラヤノトキシンという毒を高濃度で含むのだ。
厚生労働省の『自然毒のリスクプロファイル』によれば、この花は「有毒成分グラヤノトキシン(ロドトキシン)類により中毒を引き起こすので注意」とあり、中毒症状は「嘔吐、下痢、けいれん」で「マレーシアから持ち帰った蜂蜜による視覚異常、呼吸困難、歩行困難などの症状で病院に搬送された例がある」……これは毒ですね。
毒なのだが、毒は薬にもなるということで、「舐めればハイになる」という話があるのだ。本当か? 本当にハイになるなら、電光石火で規制されそうなのものだが、
「アマゾンで売ってましたよ」
としれっと言いながら、購入した僧侶はマッドハニーを箱から取り出した。そう、個人輸入した「マッドハニー」を“なめる会”を、お坊さんが開いたのだ。
ご禁制の品じゃないのか。いいのか、僧侶がそういうことで? と聞くと、
「リアル一休さんがやりたくて」
ケチな和尚さんに「この水アメは子どもがなめたら死ぬ水アメじゃ」と脅された一休さん。和尚さんが留守の間に水アメを全部舐めると、和尚さんが大事にしていた茶碗を叩き割り、帰ってきた和尚さんに茶碗のおわびに舐めて死のうと…… って、それをやる?
「毒ハチミツでハイになった一休さん。慌てない、慌てない。ひと休み、ひと休み〜」
好き好き好き好きチルアウト。では開けますか。
■ブンブンブン〜ハチは飛ぶが、人間は?
瓶の中のハチミツは、よく目にするハチミツより色が濃い。どのくらいが適正量なのかわからないので、5グラム計量しながらなめることにした。
「みたらし団子のタレみたいな味がする」
と僧侶。醤油味がするってことか?
「醤油っぽいですよ」
なめてみた。うーん、ハチミツのフレーバーではあるけど、これは何? そばの花のハチミツがこんな味だった気がする。
周りも「あっさりして、ちょっと酸味」とか「ハチミツっぽくない」などの反応。たしかに甘いしハチミツではあるけれど、何でしょうねえ。美味しいっちゃ美味しいのだが、普通のハチミツもなめてみよう…… 全然違うじゃないか。普通のハチミツの方が5割増しで美味しい。
「値段はマッドハニーが通常の5倍ですけどね」
僧侶によると1万円をやや切るぐらいのお値段だそうで、価格もマッド。ぜいたく品だ。ぜいたく品なんだが、ハイになる? 全然ならんぜ。
「追加しましょうか」
そうしましょう。5グラム追加で10分経過。20分経過。おっとこれか? もう5グラム追加…… 15グラムでようやく、これか! フワフワする。フワフワ、フワ… フワ… 酒とは違うフワフワ感に、これはちょっとありかもと思ったら、楽しい時間が一瞬で過ぎ去ってしまった。フワフワが30分も経たずにズーン。いきなり二日酔いがやってきたかのような重苦しさ。フワフワの時間があまりに短すぎやしないか。
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2024.10.02 20:00心霊【実録】ハイになる禁断の毒ハチミツ「マッドハニー」をガチ実食! 謎の浮遊感、想定外のヤバい事態に…!のページです。ネパール、僧侶、マッドハニー、蜂蜜などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで