関係者が次々怪死する「マルコーニ陰謀論」の深すぎる闇! 彼らは何を研究していたのか?

 社員の不審死が続いていた冷戦下の軍事企業「マルコーニ・エレクトロニック・システムズ」の闇に関する続報が届いている。BAEシステムズに統合された後も謎の死亡事件が続いていたのである。

■軍事開発企業で社員の連続不審死

 米ソ冷戦末期の1980年代、アメリカの軍事戦略を強力にサポートしていたイギリスの軍事技術開発企業「マルコーニ・エレクトロニック・システムズ」であったが、社員の不審死が連続して発生していたことをかつてトカナの記事で紹介した。

 同社は1999年に統合されてBAEシステムズとなったが、なんと、その後も同部門で社員と関係者の不審な死亡事件が数多く起きていたというのである。

関係者が次々怪死する「マルコーニ陰謀論」の深すぎる闇! 彼らは何を研究していたのか?の画像1
「Mysterious Universe」の記事より

 いったんここで統合前のマルコーニで起きた社員と関係者の不審な死亡事件を整理してみる。

●1973年:ロバート・ウィルソン
 ガレージの中、一酸化中毒で死亡。

●1973年:ジャック・ダーロウ
 ナイフで自分の胸を刺しで自殺。

●1982年3月:キース・ボーデン教授
 高速道路での自動車事故で即死。

●1985年3月:ロジャー・ヒル
 ショットガンの暴発による死亡事故かあるいは自殺。

●1985年:ジョナサン・ウォッシュ
 滞在先の西アフリカ・コートジボワールの路上で遺体が発見される。

●1986年8月:ヴィマル・ダジバイ
  吊り橋の下で死亡しているのが発見される。

●1986年10月:アシュハド・シャリフ
 ブリストル近郊の公園で遺体が発見される。首にロープが巻かれていた。

●1986年:シャニ・ウォーレン
 溺死体が湖畔で発見される。

●1987年1月:リチャード・ピュー
 自宅で足を縛り、頭にビニール袋をかぶり、首にロープを巻いて死んでいるのが発見される。

●1987年3月:アリスター・ベックマン
 小屋で電線に触れて感電死した状態で発見される。

●1987年3月:デイビッド・サンズ
 ガソリン缶を積んだ車に乗って営業時間外のレストランに突っ込み、大火災の後に焼死体で発見される。

関係者が次々怪死する「マルコーニ陰謀論」の深すぎる闇! 彼らは何を研究していたのか?の画像2
「Mysterious Universe」の記事より

■微生物学研究部門で働く人々の不審死が相次ぐ

 そして、統合されBAEシステムズとなってからは、同社の微生物学研究部門で働く人々の不審死が相次いでいると海外メディア「Mysterious Universe」は指摘している。

●2001年11月12日:ベニート・ケー博士
 研究室のあるフロリダ州マイアミ医科大学の近くの路上で遺体が発見される。警察は心停止による死亡であると発表。

●2001年11月23日:ウラジミール・パセクニック博士
 ウィルトシャー郡の自宅近くで遺体が発見される。警察は脳卒中による死亡であると発表。

●2001年12月12日:ロバート・シュワルツ
 一人暮らしの自宅で遺体が発見される。

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「Mysterious Universe」の記事より

「Mysterious Universe」の記事によれば、2001年末から2005年半ばまで、微生物学部門でエリートとして雇用された数多くの人々が死亡しているという。その中には行方不明になっている者や、航空機事故で命を落とした人々もいる。

 彼らはいったい何の研究をしていたのか? 同部門はアメリカのCIA、イギリスのMI5およびMI6、イスラエルのモサドを含む世界的な諜報機関と秘密のつながりを持っていたと記事は指摘している。

 一説では最先端の“生物兵器”開発における同社のキーマンたちが、中東から送り込まれたテロリストによって暗殺されているとも噂されている。より陰謀論的な解釈としては、研究者がその仕事を完了させた時点で“用済み”となり、加えて数々の機密情報を知っていることから、彼らを厄介に思う闇の勢力によって消されているとの指摘もある。

 もちろんこれらの死はすべて自殺や健康問題などに起因する可能性もあるとはいえ、なぜこれほどの数のエリートたちが次々と死を遂げていくのか? ほぼ忘れ去られ、取り沙汰されることのない事件ではあるが、記事の筆者であるニック・レッドファーン氏は「誰かがこれらの事件に再び光を当て、謎を完全に解決すべき時が来たのだ」と提言している。

 以上は全て海外での事件であるが、BAEシステムズは2022年1月に日本で子会社として「BAEシステムズジャパン」を設立し、防衛省との関係を強化している。その一方で冷戦時代から続く“マルコーニ陰謀論”解明の糸口は今後はたして見つかるのだろうか。

参考:「Mysterious Universe」、ほか

文=仲田しんじ

場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。
興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
ツイッター @nakata66shinji

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