各国の軍・警察に潜入し内部テロを企てる超絶オカルト過激派組織「O9A」の知られざる実態とは?
米ニューヨーク州南部地区連邦検事局のダミアン・ウィリアムズ氏は先月24日、「エチル・レガド」として知られる元陸軍兵士の男、エタン・フェラン・メルツァー被告が、米兵の殺害やテロリストに国防情報を違法漏洩しようと試みていたことを認めた。
メルツァー被告は、トルコに配備されるまでの数日間、自らの部隊に対するジハード攻撃を画策し、部隊の位置や動き、セキュリティなどの機密情報を過激派組織「Order of Nine Angles(O9A)」に送信したとされる。
このO9Aは英国を拠点とし、ネオナチや白人至上主義、悪魔崇拝に傾倒するオカルト組織で、世界各国に関連組織が存在する。1960年代後半、西イングランドのウェールズ国境地帯で、同地域に伝わるキリスト教以前の宗派に関わっていた女性が創設したという。O9Aに影響を受けた個人は、現在までにさまざまな性的暴行や殺人事件、テロなどに関わってきた。英国の多くの政治家や活動家がO9Aをテロ組織として活動禁止にするよう求めている。
弁護士のダミアン・ウィリアムズ氏は次のように述べた。
「エタン・メルツァーが本日法廷で認めた内容によると、彼は自らが所属する部隊の兵士を殺害する奇襲を計画し、ネオナチ、無政府主義、白人至上主義で知られる集団に、部隊の位置、戦力、武器の情報を違法に知らせました。被告は、可能な限り多くの兵士を死に至らしめ、さらに米国を長期にわたる武力紛争に巻き込むことができると信じていました。メルツァーの行為は、自らが所属する名誉ある部隊に対する裏切りであり、最も重要なアメリカの価値観に対する攻撃に他なりません。FBIと米軍の素晴らしい働きのおかげで、メルツァーの欺瞞が明らかになり、彼の殺人攻撃は阻止されました」
起訴状や公的文書などによると、メルツァー被告は少なくとも2017年からO9Aのメンバーだったという。O9Aは暴力によって西洋文明を崩壊させるために活動してきた。アドルフ・ヒトラーが率いたナチスと、アルカイダの元指導者であるウサーマ・ビン・ラーディンなどイスラム過激派のジハード主義の両方を支持し、実際に殺人を含む暴力行為に参加したメンバーもいる。彼らは、各国の軍隊を含むさまざまな組織に潜入し、訓練と経験を積み、暴力行為を画策し、志を同じくする同志を集めて最終的に組織を内側から崩壊させようとする。
メルツァー被告は、O9Aのメンバーとして2018年頃に米陸軍の所属となり、目的を達成するための活動を水面下で続けていた。2019年10月頃、メルツァー被告は第173空挺旅団戦闘チームの一員として陸軍と共にイタリアに海外展開した。海外駐留の間、メルツァー被告はO9Aだけでなくイラクのイスラム国(ISIS)を含む複数の過激派組織のプロパガンダに夢中になっていた。メルツァーは暗号化されたオンラインフォーラムに登録し、さまざまな過激主張を投稿するのみならず、処刑動画などをダウンロードしていたという。
2020年5月、米陸軍はメルツァー被告を機密性の高い軍事基地を警備する部隊に配属した。通達を受けたメルツァー被告は数週間のトレーニングに参加したが、その過程で軍事基地の目的、配置、セキュリティに関する詳細を学んだ。また、メルツァー被告は所属部隊において、さまざまなテロ攻撃をはじめとする脅威シナリオに対処するためのトレーニングを受けた。
そしてメルツァー被告は、すぐにその情報をO9Aのメンバーに渡し始める。暗号化されたメッセージングアプリケーションを使用し、部隊の仲間に対する致命的攻撃も提案した。 特に「RapeWaffen Division」として知られるO9Aのサブグループに、部隊の動き、関連する日付、場所、兵器、地形、セキュリティなどを流出させたという。メルツァー被告と共犯者は、この情報を使用して、仲間のメンバーに自爆攻撃させるジハード攻撃を画策したのだ。
メルツァー被告と共犯者は、攻撃計画を遂行するためにアルカイダのメンバーと称する者にもメッセージを送信していた。彼が提案する攻撃はその過程で次第に洗練されていくとともに、米軍の無線通信の周波数など、より詳しい情報を漏洩することも約束していたという。
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2024.10.02 20:00心霊各国の軍・警察に潜入し内部テロを企てる超絶オカルト過激派組織「O9A」の知られざる実態とは?のページです。テロリスト、悪魔崇拝、ネオナチ、Order of Nine Angles、O9Aなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで