サル痘の感染拡大はバイオテロなのか? 専門家の見解を直撃、インバウンド再開で今後どうなる!?
サル痘の感染が世界各地で拡大している。これまでサル痘の猛威はアフリカが中心で、感染者から他者にうつす確率も数%とされていた。WHO(世界保健機関)は今回の拡大を「異常事態」として警戒を呼びかけている。また、ポルトガル国立衛生研究所がウイルスを解析したところ「新たな突然変異が見つかった」という。
ネット上では早速「バイオテロではないか」「ビル・ゲイツの仕業だ」などの陰謀論も飛び交っているが、実際のところはどうなのか? また、一部で囁かれている「ウクライナ戦争で苦戦中のロシアの生物兵器ではないか」という噂も気がかりだ。アメリカに亡命した旧ソ連の微生物学者・生物兵器専門家ケン・アリベック博士は、著書『バイオハザード』で「サル痘ウイルスの研究は少なくとも1990年代までは行われていた。ロシア軍の兵器庫には危険なウイルスが複数保管されているだろう」と明かしており、生物兵器説も排除できないのではないか。そこで筆者は、サル痘に詳しい識者2名に見解を求めた。
■バイオテロの可能性を識者が語る!
果たしてサル痘の感染拡大の背景に何があるのか? 今後、世界的なパンデミックに発展するのか? 東京都町田市にある大吉漢方メル薬局代表の大内択一氏は次のように語る。
「結論から言うと、私はパンデミックになると思います。今回のサル痘の拡がり方は異例ですが、遺伝子操作により作られたバイオテロの可能性は排除できないと思います。
また、昨今は新型コロナワクチンの度重なる追加接種により、自然の免疫力が下がっていることもサル痘に感染しやすくなっている一因だと思います。新型コロナに限らず、他のワクチンや薬の濫用は自然免疫を低下させます。実際、うちの薬局でも去年の夏頃から、免疫力が低下して様々な病気を発症する患者さんが前年比で2~3倍も増えました。
そもそも、人間には免疫でウイルスと戦う力があります。重要なのはワクチンや薬を濫用することではなく、病気になりにくい身体を作ることだと思います」(大内氏)
なんと、大内氏もバイオテロ説を支持しているという。一方、たくさんの感染症専門家を取材してきた医療ジャーナリストの吉澤恵理氏は冷静な見解を示した。
「今回のサル痘がバイオテロである可能性は低いと思います。なぜなら、バイオテロを実行する場合に重要とされる条件からサル痘は大きく外れています。
バイオテロに用いられるウイルスには、人から人へ感染力が強く、伝播に濃厚接触を要せず、飛沫感染や空気感染で簡単に感染拡大すること。高い死亡率であること。それにより、社会をパニックに追い込み破綻させることを目的としますので、感染防止など公衆衛生上の対策に特別な準備を必要とするようなウイルスが使用されます。
しかし、サル痘に有効な天然痘ワクチンがすでに存在し、製造も可能です。ですから、私は今回の感染拡大はバイオテロではないと考えます。パンデミックにもならないと思います」(吉澤氏)
ただ、吉澤氏によると未知のウイルスによるパンデミックは今後再び起こる可能性があるという。
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2024.10.02 20:00心霊サル痘の感染拡大はバイオテロなのか? 専門家の見解を直撃、インバウンド再開で今後どうなる!?のページです。ウイルス、パンデミック、バイオテロ、サル痘、インバウンドなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで