UFOビームが直撃した少年に起きた絶望的異変とは!? 脳外科手術を14回… 超壮絶な健康被害の全貌

■14回もの脳外科手術を余儀なくされる

 フェルナンドら子どもたちは飛び去っていったUFOを目撃していたので、大人たちにそのことを話した。マルティンの父親は様子を見に畜舎に行ったのだが、父親はそこで硫黄のにおいがする3つの三角形のマーキングと焦土を見つけ、後にそのサンプルが収集・分析された。

 その結果、焦土のサンプルは約600度の熱にさらされて焦げたものであった。

 そして事件から20年後、地元のジャーナリストでUFO研究者であるイケル・ヒメネス氏がこの一件を調査し、著書『Enigmas Sin resolver(直訳:未解決の謎)』にまとめた。

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画像は「Amazon」より

 そして2006年にマルティンは、ヒメネス氏らが司会を務めるスペインのテレビ番組「Cuarto milenio」に出演して事件とその後の顛末について語っている。

 UFOの光線を浴びたマルティン・ロドリゲスは、腹痛、嘔吐、めまい、視力喪失に苦しむようになり、一時はバリャドリッド市のレドンドオネシモ病院に入院し、その後に14回の手術を受けたことを話している。

 水頭症と診断されたマルティンは、何年にもわたって昏睡状態を伴う症状に苦しめられ、家族や友人の多くは彼がいつ亡くなってもおかしくないと考えていたという。

 しかしこの謎めいたトラウマ的なエピソードの後、マルティンは記憶を保持するための優れた能力を発達させ、また論理的な問題を解決するためのコツをつかみはじめ、事件前には苦手であった算数ができるようになったということだ。そして症状も徐々に収まり、おおむね正常な日常を取り戻して今日に到っている。

 いずれにしてもマルティンの事件はスペインで最も重要なUFO研究の事件の1つと見なされており、UFOによる健康被害と知的能力の発達をどう考えればよいのか、今後も議論の対象になるUFO遭遇事件であることは間違いない。

参考:「HowAndWhys」、ほか

文=仲田しんじ

場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。
興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
ツイッター @nakata66shinji

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