米国で暗躍する反白人武装カルト「ブラックハンマー」が凶悪すぎる! 司令官逮捕で活動激化も?
米ジョージア州ファイエットビルで今月19日、警察が1時間にわたって民家を取り囲んだ。
「犯罪組織に誘拐されて自宅のガレージに拘束されている」という911通報を受けた警察は、電話を追跡して現場の住宅に到着。ガレージにいる誰かが助けを求めて手を振っている様子を確認したため、住宅を取り囲み、スピーカーで全員に外へ出てくるよう呼びかけた。9人が出てきたが、警察はもう1人が中にいると判断し、膠着状態が続いた。
最終的に警察は2階のバスルームで男の遺体を発見した。死亡したのは、アモンテ・T・アモンズ(18)だった。警察の発表によると、自らの頭部を銃で撃ち抜いていたという。
翌日、事件に関連してアウグストゥス・ロメイン容疑者(36)とザビエル・ルーシン容疑者(21)が逮捕された。ロメイン容疑者に命じられたルーシン容疑者とアモンズは、2人の男性に銃を突きつけ、住宅の居住部から南京錠をかけたガレージへと無理やり連れ込んだ。ロメイン容疑者は、この男性2人と無理やり肛門性交をしようと誘拐を命じたとみられている。
ロメイン容疑者は、肛門性交の強制、重罪の謀議、拉致監禁、誘拐、暴行、犯罪的ストリートギャング活動などの容疑で起訴された。ルーシン容疑者も誘拐、暴行などのいくつかの容疑で起訴された。
ロメイン容疑者はアトランタ都市圏で活動する黒人ナショナリスト政治組織「ブラックハンマー党」のリーダーで、「ガジ・コッゾ」として知られる。
ブラックハンマー党は2019年にジョージア州アトランタで結成され、「植民地化された労働者階級への希望の象徴」を掲げて、反ユダヤ主義・反白人主義の過激な活動を展開してきた。党のメンバーはオンラインに投稿するコンテンツの作成に多くの時間を費やしてきた。リーダーのロメイン容疑は、ジェンダーに中立な呼称として「ガジ・コッゾ」を名乗った。党のメンバー数や公認の支部がある場所は不明だが、SNSではシカゴからケニアまでの広範囲で活動していると主張する。
党はナチスによるホロコーストの犠牲者、アンネ・フランクを「漂白された悪魔」「カレン(白人女性に対する蔑称)」と罵り、『アンネの日記』を燃やしている写真をSNSに投稿するなどして、インターネット上で悪名を馳せた。米ニュース放送局「Fox News」や他の保守的な放送局は左翼活動家が暴走している証拠としてブラックハンマー党の活動を報じた。
2020年5月、白人警官の不適切な拘束方法によって黒人男性が殺害された「ジョージ・フロイドの死」の後、全国に抗議デモが広がった際はブラックハンマー党も抗議にも加わった。
2021年5月、ブラックハンマー党はコロラド州のロッキー山脈に「ハンマーシティ」と呼ばれる集落を建設しようとした。FacebookやTwitterのユーザーの多くは、「カルト」が失敗する運命にあるだろうと考えて嘲笑した。しかし、ブラックハンマー党は6万ドル(約817万円)以上の寄付を集めて、ロメイン容疑者が数百エーカーの土地を「解放」したと宣言する写真をFacebookに投稿した。寄付は集まり続け、最終的には10万ドル(約1345万円)を超えた。
結局、ブラックハンマー党は文書に署名する期限を守らなかったため、土地の購入を完了できなかった。土地の所有者は、武装したブラックハンマー党のメンバーがうろついているという話を聞き、最終的には土地の売却を拒否した。
ブラックハンマー党は、ハンマーシティの建設に失敗した理由を寄付者たちに伝えないまま、6月末にはジョージア州アトランタに拠点を移した。翌月、公式サイト「The Black Hammer Times」で、世界各地に集落を建設するために寄付金を使用することを公表。これ以降、党は貧困層への相互扶助を中心に活動するようになった。
2021年12月、ブラックハンマー党は、新型コロナウイルスワクチンの接種会場の外で、当時「ワクチンを接種していない」とツイートしたラッパー、ニッキー・ミナージュを支持して抗議活動を行った。右翼団体「プラウド・ボーイズ」の創設者であるギャヴィン・マキニスとの協力関係も築いた。
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2024.10.02 20:00心霊米国で暗躍する反白人武装カルト「ブラックハンマー」が凶悪すぎる! 司令官逮捕で活動激化も?のページです。カルト、ユダヤ人、監禁、黒人、アンネ・フランク、プラウドボーイズなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで