米国で拡大する謎のカルト「オデッセイ・スタディ・グループ」とは? 元女優が作り上げた搾取・洗脳・虐待の帝国
また、2005~19年にかけてOSGから奴隷のような労働を強いられたという2人の女性が、マンハッタン州最高裁判所に集団訴訟を起こした。ステファニー・ローゼンバーグさんとマージョリー・ホックマンさんは、夫妻のために無給で家政婦や料理人として働かされただけでなく、月額400ドル(約5万3千円)の会費まで支払わされたと主張。そして2人は、OSGメンバーだった当時、身体的・精神的な虐待や、異様な養子縁組、見合い結婚、金融犯罪を目撃したと明かした。訴状には次のように記されている。
「OSGは、グルーミング(性的虐待を目的として未成年者を手懐けること)やガスライティング(心理的虐待)、弱らせて脅迫する等、典型的なカルトの手法を用いてメンバーを騙していました。そのおかげで、ガンズやその他の上層部は非常に裕福になった」
2人は何千時間にも及んだ無給労働に対する賃金の支払いと、会費の返還を求めている。OSGは「自己改善」「自己開発」を目的に独自の研修を提供する「研究グループ」を装っているが、その実態はカルトに他ならないという。
しかも、2015年にはガンズの息子であるデビッド・クルコ氏もOSGを訴えていた。クルコ氏は2000年にOGSを脱会した。
情報筋によると、ガンズの死後にOSGの指導者はメンバー集めを一層強化し、現メンバーの友人知人をターゲットに勧誘を拡大させているという。カルトはさまざまな手法を使って人々を引き入れ、彼らから徹底的に搾取しながら成長する。その脅威は世界共通である。
参考:「New York Post」、「The Daily Mail」、ほか
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2024.10.02 20:00心霊米国で拡大する謎のカルト「オデッセイ・スタディ・グループ」とは? 元女優が作り上げた搾取・洗脳・虐待の帝国のページです。女優、カルト、統一教会、虐待、搾取、OSGなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで