人皮装丁本、人骨ラッパ、原爆ダーツ、死後写真… 怪しい古書店「書肆ゲンシシャ」店主が明かす超絶コレクションの秘密とは?

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藤井  それだけ、ファンがいるということなのでしょう。本書を出しているのはアメリカの出版社なのですが、『III』は時代が下って、2000年代に撮られた現代の死後写真も収録されています。

――ただ、死者を写した写真は、世間一般的にはタブー視されていますよね。かつて、カメラマンの荒木経惟が、お棺に収められた妻・陽子さんの写真を発表して、叩かれたこともありました。

藤井  確かに不謹慎とは言われますね。ただし、本書収録の写真の出所は、医学写真や死体写真など、あまり表に出ないような写真を収集していた医師、スタンリー・バーンズ氏のコレクション「バーンズアーカイブ」。同コレクションのおかげで、この死後写真も、後世まで受け継がれることになったんですね。

――なるほど。決して不謹慎なものではなく、当初はあくまでも医学的な目的などがあったんですね。「死後写真」の話は次回、もう少し掘り下げたいと思います。

書肆ゲンシシャ
大分県別府市にある、古書店・出版社・カルチャーセンター。「驚異の陳列室」を標榜しており、店内には珍しい写真集や画集などが数多くコレクションされている。1000円払えばジュースか紅茶を1杯飲みながら、1時間滞在してそれらを閲覧できる。
所在地:大分県別府市青山町7-58 青山ビル1F/電話:0977-85-7515
http://www.genshisha.jp

文=伊藤綾

1988年生まれ道東出身。いろんな識者にお話うかがったり、イベントお邪魔したりするのが好き。サイゾーやSPA!、マイナビニュース、キャリコネニュース等で執筆中。友人や知らない人と毎月1日に映画を観る会(@tsuitachiii)を開催

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