2年間ひっきりなしに怪音が鳴り響く街の謎! 「世界滅亡を告げる音」か、完全に原因不明で住民が発狂寸前!

 騒音公害は不眠や体調不良を引き起こす厄介なものだが、その発生源が解れば対処の方法もあるというもの。だが、イングランド・ウェストヨークシャー州のある町の周辺では、少なくとも2年にわたり昼夜を問わずひっきりなしに低音の「ブーン」という怪音が鳴り続き、人々を悩ませ続けているという。

 悪夢の怪音が響き続けているのは、同州ホルムフィールド周辺。この地域は、たまたま多くの農場や工業地帯などに囲まれており、いずれも騒音の原因となり得るそうだが、いったいどこからが騒音が鳴り響いているのか誰にも特定できずにいる。住民の中には不眠に悩まされ、勤務時間の変更を余儀なくされる人もいるほど。騒音から逃れるためにホテルに寝泊まりする人までいるという。

 さらに悪いことに、8月の現地評議会の会合で「あらゆる合理的な調査線が尽きた」 と、騒音の原因を見つけることが事実上不可能である可能性まで指摘され始めたのだ。しかし地元議員のジェニー・リン氏は「捜査当局はこのノイズに対処してくれると固く信じている」 と語る。実際、今も調査は継続されており、数週間以内には何らかの結論が発表されるのではないかという話もある。

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画像は「BBC NEWS」より引用

 なお、同様の現象は過去から世界各地で報告されており、「ザ・ハム」と呼ばれ研究対象にもなっているが原因が特定されたことはない。地球の悲鳴、エイリアンからのメッセージ、気象兵器…… などなど、さまざまな憶測も飛び交っているが、新約聖書の『ヨハネの黙示録』には天使がラッパを吹き鳴らして「最後の審判」を告げるとの記述もあるため、謎の音はしばしば「アポカリプティック・サウンド(世界の終わりを告げる音)」とも称される。ちなみに、各地の怪音現象は加ブリティッシュコロンビア大学の教壇に立っていたグレン・マクファーソン博士によってデータベース化され、一般にも公開されているが、すでに寄せられた報告は17,000件を超えているようだ。

 果たしてイングランドの怪音の原因は明らかになるのか、そして音が止む日は来るのか。少なくとも2年間は進展がなかったため、多くの住民はあまり楽観的に事態を捉えていないようだ。

参考:「BBC NEWS」、ほか


【本記事は「ミステリーニュースステーション・ATLAS(アトラス)」からの提供です】

文=勝木孝幸(ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

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