ブライス・ラスピサの奇妙な失踪事件とは? 陽気な青年が一変して陰鬱に…不可解なドライブと電話
前途有望な大学生が謎の失踪を遂げた――。2013年の夏に米カリフォルニア州で起きた「ブライス・ラスピサ失踪事件」は捜査の甲斐なく今や限りなくコールドケースに近づいている。
2年生の新学期を迎え豹変した男子大学生
1994年に米イリノイ州で出生したブライス・ラスピサは順調に学園生活を送り、2012年に地元の高校を卒業した年に家族とともにカリフォルニアに移り、シエラカレッジに入学してグラフィックと工業デザインを学んでいた。
新しい環境に飛び込んだブライスは水を得た魚のように活発に学生生活を送り、学業では優秀な成績を収め、おおらかな魅力で多くの友だちを作り、新しいガールフレンドのキム・スライと出会った。ブライスの大学での最初の1年間は信じられないほど順調に進んだのだが、大学生活が2年目になると不穏な様相を見せはじめた。
8月下旬に新学期を迎え、学生寮に戻ってきたブライスだったが、まるで人が変わったような陰鬱なキャラクターへと変貌を遂げていたのだ。
学友などによると、それはアルコールと薬物の影響であると考えられた。これまでは陽気でフレンドリーであったブライスが、落ち込んで部屋にこもってビデオゲームをしていることが増え、彼もまたこれまでの自分ではないのだと説明していた。
ブライスの友人や家族は、彼の人生で何かがうまくいっていないのではないかと勘繰るようになっていたが、彼は「大丈夫だ」と言うだけで、それ以上話すことを拒否した。
そしてブライスはガールフレンドのキムに電子メールで別れる意志を感謝の言葉と共に伝え、ルームメイトにはゲーム機(Xbox)を譲り、新学期がはじまったばかりであるというのに、実家への帰り支度をはじめたのである。
2013年8月29日にブライスは実家の母親に電話をして話したいことがあるのでこれから実家に戻ると伝え、その日の午後11時30分頃に車に乗り込み実家へと向かった。
夜通しドライブを続けた翌朝の午前9時頃、カリフォルニア州カーン郡のサンウォーキンバレーにあるバトンウィロウの町の近くで車がガス欠になって止まった。
ブライスは携帯電話からロードサービスに電話してガソリンを手配したのだが、ガソリンを入れてもらった後もどういうわけかこの場所から動かずに留まり続けていたのだ。到着が遅いのを心配した母親が息子の携帯に何度も電話をかけたのだが、電源を落としていたようで一度も繋がらなかった。そして実家の母親はオレンジ郡保安官事務所に息子を行方不明者として報告したのだ。
捜索に向かった保安官はすぐにブライスと車を見つけた。ガス欠で止まった場所にまだ留まっていたのだ。この時点でブライスは合計で9時間もこの場所に滞在していたことになる。
保安官はブライスの薬物使用または飲酒を疑ったが、その証拠はまったくなく、アルコール検知器にもひっかからなかった。この場所に留まっている理由についてブライスは何も話さなかったが、保安官にはブライスを拘留する法的理由はなかったので、母親が心配しているので携帯電話の電源を入れるようにと忠告して放置するしかなかった。
母親はロードサービス会社にも連絡して、ブライスの車を確認してくれるように依頼したのだが、彼らが見回りに行ったところ、夜の10時にまだブライスはガス欠した場所にいたのである。この時点で合計13時間、その場所にずっといたことになる。睡眠をとって身体を休ませたにしても時間が長すぎる。なぜブライスはそこに留まり続け、何をしていたのだろうか。
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2024.10.02 20:00心霊ブライス・ラスピサの奇妙な失踪事件とは? 陽気な青年が一変して陰鬱に…不可解なドライブと電話のページです。失踪、行方不明、蒸発、未解決事件などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで