【未解決】大破した自動車と謎の男… スピ系女子が突然消えた「リア・ロバーツ失踪事件」の恐怖!
小説を読み、詩を書き、放浪の生活に憧れる23歳の美女が周囲に何も告げずに行方をくらまし、今も帰らない――。彼女が乗っていた白いジープは酷い事故で大破した有様で発見されたのだが、当の本人の手がかりはいっこうにつかめないのだ。
■スピリチュアル&文学系女子が謎の失踪
ノースカロライナ州ダーラム在住の女子大生、リア・ロバーツ(23歳)は失踪の数年前に両親を失くし、自身もまた死線をさまようシビアな交通事故に遭い、なんとか回復して学業に復帰したものの、これまで以上に今後の人生について深く考えるようになっていたという。
ノースカロライナ州立大学で文化人類学を学んでいたリアだったが、なんと卒業を間近にして中退することを選び、詩作やギター演奏、写真撮影や旅行などを通じて精神世界の探究に没頭するようになったのだった。
ビートニク(ビート・ジェネレーション)を代表する作家の1人であるジャック・ケルアックを信奉していたリアは、彼のように放浪と遍歴の生活を送る計画があることを周囲に話すことがあったという。
そして2000年3月11日、リアはルームメイトにも何の説明もなく、愛車のチェロキーと共に行方をくらましたのである。
彼女の部屋には所持品をまとめるなど長旅の準備をしていた形跡があり、ペットの猫もいなくなっていた。ルームメイト宛に翌月の家賃分の現金が入った封書が残されていたことから、1カ月ほどの放浪の旅をしてから戻ってくるだろうという淡い推測もこの時点では成り立った。ちなみに2000年ではあるが、リアは携帯電話は持っていなかったようだ。
放浪の旅に出たことも十分に考えられたが、それでも何の前置きもなく姿を消した3日後、リアの姉のカラは警察に連絡したのだった。
警察の捜査が始まると、リアが所持していた亡くなった親の銀行口座に紐づいたデビッドカードの出入金が追跡された。
記録を辿ると、ノースカロライナからカリフォルニアまでを結ぶ高速道路(インターステート40号線)上のガソリンスタンドで給油したことや、テネシー州メンフィス近辺のモーテルの宿泊費の支払をしていたことが判明した。
しかし、オレゴン州ブルックスのガソリンスタンドでの支払い以降、不吉なことにデビットカードの記録は途絶えた。
■大破したチェロキーが見つかる
1週間後の2000年3月18日、リアの愛車であるジープ・チェロキーがワシントン州ワットコム郡のマウントベイカーハイウェイ近くの森で、地元住民のジョガーによって偶然発見された。明らかに転落事故を起こしており、車体は大破していた。
カナダ国境とデソレーション山からそれほど遠くない場所だったのだが、ここはジャック・ケルアックの小説『ザ・ダルマ・バムズ』に出てくる土地で、リアは一度は訪れてみたい場所であると周囲に話していたという。
車体と現場からリアの血液などはいっさい発見されず、リアが負傷した形跡も見つからなかった。そして何故か周囲の木の枝にリアものであろう女性の衣服が何着が結びつけられていた。また、窓を塞ぐように内側から毛布がかけられており、車内には枕もあったことから人が一定期間この事故車の中で滞在していた形跡もあった。
車内にはリアのパスポート、財布、宝飾品などの貴重品、現金2,500ドル、猫用キャリア、キャットフード、運転免許証などのさまざまな持ち物が見つかった。ここからほど近いベリントンの町にある映画館のチケットの半券もあった。
多くの警官と警察犬が動員されこの一帯が隈なく捜索されたが、リアの手がかりは何も見つからなかった。まるでリア本人だけがこの場から蒸発してしまったかのようであった。
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