チュパカブラか? 南米で撮影されたUMAの正体が判明!

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画像は「YouTube」より

 先日、南米にて奇妙な生物の姿が捉えられて話題になった。

 問題の動画には、住宅街の道路を横切る赤毛の奇妙な生物の姿が映し出されている。全体的にスリムで手足も細く、まるで狼と狐が交配した新種の生物のように見える。実際、撮影者もこのような生物をこれまで見たことがなかったため、正体を知るために動画を撮影し、公開したようだ。

 これを観たユーザーから動画やSNSのコメント欄にさまざまな説が寄せられており、中には南米で撮影されたことから「チュパカブラではないか」という人や、「CGで架空の生物を作って合成したのではないか」という説も出てきていたようだ。

※ チュパカブラは鋭い牙と爪を持つ謎の吸血生物。1995年にプエルトリコの農場で初めて目撃されて以来、その噂は瞬く間に各国へと飛び火。わずか20年の間に、アメリカ大陸を代表するUMA(未確認生物)としての地位を確固たるものとした。チュパカブラはスペイン語で、「ヤギ(カブラ)を吸う(チュパ)者」という意味になる。これはヤギや牛などの家畜の血が抜き取られていたことに由来する。スペイン語圏ではChupacabras(チュパカブラス)と呼ばれるのが一般的。

 だが、この生物はまぎれもなく本物。南米の一部地域にしか棲息していない珍しい生物、タテガミオオカミだったのである。

 タテガミオオカミはブラジルやペルー、アルゼンチン、ボリビア、パラグアイに棲息しているイヌ科の生物。名前の通り、首の後ろに褐色のたてがみのような長い毛を持つことからこの名前がついた。主に森林地帯や湿地帯などに棲息しており、住宅地に姿を現すのはまれだという。実際、現地でもしばしば未確認動物と間違えられるそうで、時たま「新種やUMA発見!?」と銘打った動画がネット上に上がることもあるのだとか。

 民話では「ニワトリを睨んだだけで殺す」とか、体が薬やお守りになるといわれる神秘的な動物だとされていたが、現在では家畜を襲う害獣とされたり、生息地が開発されて住処を追われるなどしており、頭数は減少傾向にあるという。実際、ウルグアイでは既に絶滅している可能性が高いそう。この動画が貴重な記録映像になってしまわないことを祈りたいものだ。

参考:「Unexplained Mysteries」ほか

【本記事は「ミステリーニュースステーション・ATLAS(アトラス)」からの提供です】

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文=加藤史紀(ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

ミステリーニュースステーションATLAS編集部員
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