陸上を歩けるかもしれない魚11種! 歩行能力に関係する骨の構造を科学者が特定
2022.12.14 17:00

DNA分析とコンピューター断層撮影(CT)スキャンの組み合わせにより、研究チームたちは、この歩行能力は遺伝的に受け継がれ、タニノボリ科のほかの一部の魚種と共有されている証拠を発見した。ケイブ・エンゼルフィッシュは独立した特別な魚種ではなかったのである。
歩行能力のレベルは種ごとに異なる可能性があるものの、魚の歩行能力に関しては、はるかに正確な進化的家系図が生物学者に提供されているという。つまり今後歩けるようになる魚はすでに決まっているのである。
「この研究は、自然の生息地でフィールドワークをして魚を研究する私たちから、遺伝学者、比較解剖学者まで、さまざまな興味と専門知識のレベルを持つ研究者のチームを結集しました」とフロリダ自然史博物館の生物学者ローレンス・ページ氏は説明する。
「その結果、非常に珍しい出来事、つまり魚が陸上を歩く能力の進化に対する理解が大幅に向上しました」(ローレンス・ページ氏)
魚が進化を遂げる瞬間の奇跡の“第一歩”を目撃する日は近いのか、続報が待ち遠しくなる話題である。
参考:「Science Alert」、「Middle East Headlines」、ほか
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